「取れない」と言われた育児休暇

 昨年5月、私は上司に「育児休暇を取りたい」と伝えた。上司は、ニコニコしながら「ああ、そうですか。早速上の方に聞いてみます」と言ってくれた。次の日、その上司に呼ばれた。「無理みたいです。育児休業は、連続して3年となっています。あなたの場合、奥さんがいちど育児休業を取られた後職場復帰していったん途切れていますから・・・」そういうことであった。当然、そんなことは知っていた。「取るといったら取る。」そう決めていた私は、作戦を練った。まず、組合の方に聞いてみたが「取れないことはないと思うが、連続して取るのと比較してハードルがかなり高い。」ということだった。私は、上司に「取れないはずはないと聞いている。もう一度、聞いてくれ。」再度要望した。上司は「たぶん無理ですよ。」と言い、実際それから9月まで4ヶ月「放っておかれた。」「一度頼んで断られたことは2度とお願いは出来ない。」その時にそう言われた。私は強攻策に出た。上司にこう言った。「県庁の知り合いに問い合わせたところ、3名の人から『取れるはず』と言われた。今県は『子育て支援』を勧めている。それにブレーキをかけるはずがないと言っています。」もちろん、嘘八百である。県庁に知り合いなどいない。ただ、「子育て支援」を勧めているのは事実。
 効果はてきめんであった。数日後、上司に呼ばれた。「県の方からの連絡です。前例のないことではありますが、条例を整備して取れるようにするということです。」すぐに、時期や状況について聞かれ、住民票などを急いで取り寄せ提出した。そして、今がある。「前例がなければ前例となる。」そう思って、合計10回ほど上司の部屋におしかけたが、やって良かったと思っている。誰かがこの権利を行使できるようになったと思えば・・・取得期間は7ヶ月。上司は「ゆっくり1年くらい取って良かったのに」と言った。それを同僚に伝えると、ほぼ異口同音に「そりゃあ、少しでも長く顔を見たくないでしょう。」とのこと・・
 ささやかな前進ですが、「人間、自分のことになると必死で知恵を絞るもんです。」はい!
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Commented by shin-pukupuku at 2006-03-02 22:31
すばらしい。そんな闘いが育休獲得までにあったんですね。知らなかった。でも,こんな闘いは夢がありますね。浪漫を感じます。さすが大正デモクラシーを専門にしただけありますよ。
by yksayyys | 2006-03-02 14:14 | 育児・家庭 | Comments(1)

ちょっとすねた感じでこの世を眺めてみると・・・


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