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アマノジャクはこう考える

原稿その4

(3)歴史研究と歴史教育  
 戦後の歴史学(歴史研究)は、他の学問と比較しても「社会的責任」を感じ教育現場と積極的に関わりを持とうとしていると評価されている。それは、まさに戦前の反省からきていることは間違いない。戦前の歴史学は大学や研究所の中で実証的な研究を積み重ねていた。しかし、教育を通して国民に注入される歴史は非科学的な「皇国史観」であった。その「分裂」こそが先の大戦の要因につながったと考えた歴史研究者たちを中心に戦後、「歴史研究」の人間と「教育現場」の交流・提携が始まり「歴史教育」という独自の領域を形成していったのである。そのような背景があるので「科学的認識」という言葉には特別の思い入れがあるのである。少なくとも「教育に関することと歴史的事実であるかは関係ない」という立場だった戦前の歴史教育の徹を踏むまいという固い決意がそこには感じられる。今野の「ディベート」批判、「法則化」批判の根底にあるのはそういう立場ではないかと思われる。われわれのように教育現場で「歴史教育」に携わる者にとって、その歴史研究者の決意・姿勢は間違いなく「共有すべきもの」であろうと考える。  
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by yksayyys | 2009-02-26 22:48 | 社会 | Comments(0)