「権力とジャーナリズム」 第1審4月20日結審

H新聞のSからメールが届きました。そう、以前も紹介しましたが、H警の裏金疑惑の報道で新聞協会賞、菊池寛賞などジャーナリズム関連の賞を総なめにしたSからです。彼は今被告となっています。警察元幹部から名誉毀損で訴えられています。この辺の経過については原寿夫「ジャーナリズムの可能性」(岩波新書)にも書かれていますが、私が思うに、親会社H新聞も積極的にSをかばおうとしているようには見えません。Sは純粋に「警察という権力機関と新聞という報道機関の関係」にメスを入れ、あらためて「批判的ジャーナリズム」の立場から「悪いものは悪いと言い切る」姿勢を示したものと言えます。が、権力側の執拗な反撃が続いているのです。報道には「旬」というものがあります。ブームを過ぎれば「放っておかれます。」Sを一貫して支持してきた著名なジャーナリストもいますが、新聞界全体がどういう姿勢でいるのかは私にはわかりません。きっと怪しいものだと思います。Sの文章の中に警察幹部が「警察と新聞」の関係を「飼い主と飼い犬」の関係にたとえて言うシーンが出てきます。私はこれを聞いて思い出す言葉があります。2005年鹿児島であったNIE全国大会の開会行事でのことです。来賓としてきた文部科学省の役人は言いました。「私たちは情報を下ろす立場。皆さんはそれを受け取る立場。」私は背筋が凍る思いがしました。会場には朝日新聞以下大手の新聞社長が勢揃いしていましたが、あの発言をどう受け取ったのでしょう。怒りに震えたのでしょうか、あるいは当然の発言だったのでしょうか。Sが言うには、4月20日の結果にかかわらず裁判は最高裁まで持ち込まれるということです。ただ、最高裁は「権力の匂い」のするところと考えれば1審の判決は大きな意味があると考えています。いつも言いますが、「批判」という部分で闘っている同窓生があちこちにいることを嬉しく思います。そして、声を大にしてエールを送ります。「負けるな!」
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by yksayyys | 2009-03-08 10:44 | 社会 | Comments(0)