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アマノジャクはこう考える

NHKアーカイブスから

 昨夜、NHKアーカイブス「チャウシェスク政権崩壊」を観た。確か、16年前にも観たと思うが、実に衝撃的なドキュメントである。いわゆる「革命」というものがどのような経過をたどっていくのかが、生の、しかも迫力ある映像で展開されていく。世の中には、貴重な体験をするだけでなく、それを「記録しておこう」という執念を持つ人たちのおかげで「歴史」を語ることができるようになる。特に印象に残ったのが、冒頭のブカレストの共産党本部前の「大集会」である。チャウシェスク支持の大集会がいつのまにか「革命支持」の大集会に変わっていく。その際に指導者達の呼びかけに答える民衆の意志をともなう「どよめき」は、まさに「声ある声」である。怒濤のように押し寄せた、ベルリンの壁崩壊につながる「東欧革命」の象徴的な場面である。そして、救国戦線(臨時政府)と旧政府軍の「死闘」はまさに「息を飲む」展開となる。のちにチャウシェスクはスピード裁判で公開処刑されたが、この「死闘」のはげしさが「チャウシェスク憎し」を決定づけたものと予想される。フランス革命によるルイ16世・マリー・アントワネット夫妻、ロシア革命によるニコライ2世家族の処刑もこのような強烈な「革命VS反革命」の闘争あってのことであろうと思われる。ヨーロッパの国歌が「血なまぐさい革命歌」が多いのも、「国民国家成立に至る死闘を決して忘れまい」とする意思があるのではないかとも想像できる。NHKアーカイブスにはこのような「秀作ドキュメント」が詰まっている。民放の「腹の立つような」バラエティーの裏番組ゆえにそう思うのかも知れないが、「貴重な記録を残そうという人々の執念」に対して心よりエールを送りたい。
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Commented by shin-pukupuku at 2006-03-14 02:58
ルーマニアの革命については,「夏休みの友」の原稿審議を思い出します。あのときに,チャウシェスクの政権を批判的に書いた私の文章は,なかなかOKがもらえませんでした。それは社会主義批判があったからだと
思いますが,今ではなつかしい思い出です。
Commented by 極楽とんぼ at 2006-03-14 21:48 x
チャウシェスク批判は「独裁批判」だったんでしょうけどね。あの頃は、「社会主義崩壊」というイメージで東欧革命、ソ連解体が語られた時代ですから、先輩諸氏は面白くなかったんでしょうか。そういえば私も「ベルリンの壁崩壊」を書いたんですが、タイトルが「統一ドイツ」でしたから、結果論としては「ずるい書き方」だったのかも・・・・・
by yksayyys | 2006-03-13 23:44 | 社会 | Comments(2)