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アマノジャクはこう考える

中野重治の至言

 今朝の朝日新聞の大江健三郎の連載コラムに大江の師渡辺一夫と作家中野重治の「往復書簡」のことが書かれてあった。渡辺の「ユマニスト」としての資質について多くの文章が割かれていたが、最後の中野重治の言葉が強烈な印象を残した。
「もっともあさはかなオプティミストたちが戦争をしかけたがっている以上、わたしたちペシミストは断固として進まねばならぬと思います。」
 以前、辛口の学者藤田省三がこう言っていた。
「戦前、モボとかモガとか言ってた連中は戦争になるとみんな戦争の旗振りをやっていた。だから、威勢のいい連中の言動を信用していない。」
 今の世の中を「安楽への全体主義」とよんでいた藤田ならではである。昨年の総選挙で大量に当選した小泉チルドレンに中野のいう「あさはかなオプティミスト」が多いようにみえる。大江は「ペシミスト」の一人として、このコラムで自身がノーベル賞受賞記念講演の演題とした「あいまいな日本」に強い警鐘を発し続けている。ユーゴ空爆の時に、ハーバーマスやソンダクなどリベラル知識人が空爆擁護発言を続ける中、ソンダクへの手紙という形で「空爆批判」を行った。
 大江がノーベル平和賞をもらったころ「戦後民主主義はすばらしい」ともてはやしていた「時代状況」が嘘のような「今」である。最近聞いた講演で「曲がり角は1999年だった」というのを聞いた。周辺事態法、国旗・国家法、住民台帳法・・・・危険な法律が次々に通った。あのニヤけた小渕首相のもとで・・・・・・
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by yksayyys | 2006-03-14 15:21 | 社会 | Comments(0)