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アマノジャクはこう考える

USさんへの聞き取り、そしてIさんの送別

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 今日はIさんと2度目の「特攻基地」「強制連行」の聞き取りに加世田まで出かけました。聞き取りの相手は加世田市誌の歴史をほぼ独力で書き上げた郷土史家そして元校長であるUSさんです。御年89歳だということでした。孫のUKさんは考古学の方でご活躍だということです。計画では、私の方からいくらか「加世田の中世・近世史」に触れてから、次第に本題である「特攻」「強制連行」に話を移していこうと思っていました。が、その計画は良い意味でパーとなりました。Iさんが韓国人留学生だとわかった時点でUSさんはにっこり微笑みました。USさんは戦前韓国の京城師範学校を卒業後、戦時中は韓国の国民学校で教師を務めていたということでIさんに対しとても懐かしそうに語りかけていました。そして、話はスムーズに「強制連行」の話となりました。初めて聞く話もありました。連行された朝鮮人が病気になった時の様子、病人を保護した防空壕の様子。ただ、それ以外は既知のものばかりでした。それもそのはず、今まで聞き取りをしたほとんどの方はUSさんの書いたものをもとに話していたのです。そう、USさんがこの地域の「公式の歴史」の語り部なのです。約1時間半、USさんは語り続けました。韓国にいた頃の話をするのが一番嬉しそうでした。その頃の教え子とは今でも交流があるようで、毎年のように加世田まで訪ねてくる教え子がいるとのことでした。I「さんも言いました。「意外に韓国人に慕われた日本人教師は多いんですよ。」・・あとUSさんが面白いエピソードを教えてくれました。「創氏改名は明らかに間違った政策です。でもそういう法律はなかったので力ずくで強制することはなかった。そして、最後まで改名しなかった児童が一人いたことをよーく覚えています。」そういう具体的な話は胸にしみますね。正午前にUS家を出ましたが、思い出深い聞き取りとなりました。その後、大浦の食堂で食事をしてIさんを宿舎まで送りました。Iさんは来週、私の公開授業の日に東京へ行きます。しばしの別れとなります。固い握手をして別れました。写真はUS家で撮ったUSさんとIさんです。
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by yksayyys | 2009-11-29 20:45 | 社会 | Comments(0)