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アマノジャクはこう考える

「政治」の本

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 昨年暮れに、立花隆「天皇と東大」(文藝春秋)と並行して有馬学「帝国の昭和」(講談社)と原彬久「吉田茂」(岩波新書)を読んだ。時々こういうふうに同時代のものを並行して読むとかえって理解がすっきりしてくることがある。「帝国の昭和」は講談社の「日本の歴史」シリーズの第23巻であるが、昭和初期から敗戦までを「政治史的な見方」に絞って著述した本であった。結局、あの戦争は政治史的にみると、政党内あるいは軍部内の「政治力学」によって引き起こされ、混迷していったものであるとの見方である。これと、「岸信介」に続く原の政治家評伝「吉田茂」はその「政治力学」の中で吉田がどのような役割を果たしたかがよく見えてくる。そして、それに「天皇と東大」そして保坂正康「戦後の肖像」(中公文庫)をからめると、右翼や民間人の「あやしげな人物」が蠢いているのがわかる。「歴史は民衆が・・」という見方に賛同しながらも、そこに実際動く「人物」たちが大きな役割を果たしているのも事実である。どちらかに大きくぶれた物の見方をするとケガをするのではないかと思う。こういう本と先に述べた山田風太郎や永井荷風などの庶民の視線などが立体化された「先の大戦像」が大切なのではないか。小林よしのりや小泉純一郎のように「単純化」「一面化」しないことが「歴史の見方」であろう。「わかりやすさに潜む危険」に敏感でありたい。

 テレビを見たら「タイゾー先生」の結婚の話。映像の中に収録されていた女性記者の声が面白かった。「どうでもいいけどすごい話。」・・・どうでもいいことは軽く済ませてほしいのだが・・
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Commented by shin-pukupuku at 2006-03-16 05:35
「歴史は民衆が・・」という見方に私も賛同しますが,「人物」たちが大きな役割を果たしているのもそうでしょう。何事も一面的に見ることのないようにせねばなりませんね。それにしてもタイゾー先生の報道には怒りました。そんな時間があったら,もっと大切な問題があるだろうーマスコミ人よ。
by yksayyys | 2006-03-15 13:14 | 社会 | Comments(1)