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アマノジャクはこう考える

「作られる歴史」

 昨日、東京の友人からひとつの文章が送られてきました。高知出身の野田正彰が高知新聞に書いた「竜馬伝」に関する文章でした。もちろん、一面的な「竜馬ブーム」に対する批判的な立場からのものでした。あのドラマの冒頭の場面にも出てきますが、坂本竜馬伝説はずいぶん後になって作られたものなんですよね。でも、高知の人が坂本竜馬批判を高知新聞に書くということはとても重要なことだと思います。はい、私の言いたいことはわかりますね。そうです、鹿児島でも西郷隆盛批判をM新聞に書くということが重要だということです。現在、鹿児島にも神がかったような「西郷伝説」に対して面白くないと思っている人は結構いると思いますが、正面切ってそれを書いた人は「横目で見た郷土史」の片岡吾庵堂以来いないんじゃないでしょうか。昨日、郷土資料集の資料集めに県立図書館に行きましたが、郷土史コーナーの半分近くを「西郷本」が埋め尽くしています。いやあ、あきれるばかり。定期的に雑誌が刊行されているくらいですから。「西郷伝説」批判、大いに意義あり!ただし、鹿児島で生きてゆけるか(笑)!これもシャレにならない事実です!
 そういえば、一昨日の郷土資料集編集委員会で話題になった木曽川治水工事の「薩摩義士」についても、聞いたところかなりの部分が「作られている」ようでした。「竜馬にしても西郷にしても「薩摩義士」にしても、大日本帝国の軍事膨張政策の都合上作られた歴史ではないか」!これが今のところの私の結論です。そういう意味で、「ドラマや映画にするな」と言っていた司馬遼太郎の意向を無視して作られた「坂の上の雲」を作ったNHKの罪は重いですね!
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Commented by こんにちは at 2010-01-06 12:30 x
「あったはずだ、そうあってほしい」という願望にあわせると、それを補強する証言や事実にしか目がいかなくなるものですよね

その事実があったと信じている人ほど、事実の確認には慎重であってほしいと思います
Commented by アマノジャク at 2010-01-06 17:25 x
とても大切な指摘ですね!学生時代に指導教官が「史料批判」に厳しかったのを思い出します。自戒の念をこめてかみしめたい言葉です。
Commented by よしい at 2010-01-06 20:16 x
時折、生徒から「先生何時代が好き?」と聞かれます。
「君は何時代が好き」と聞くと、戦国時代や幕末が多いです。
「じゃ先生は?」と聞かれると、「縄文時代」って答えてしまいます。
英雄史観を徹底的に排除されて学んだ成果かな?

長崎でも「武器商人グラバーに踊らされた死の商人でまちおこしなど恥ずかしい」という方もいます。でも、長崎の街は、武器商人の家が観光の中心であり、岩崎の作った会社が最大の企業だし、そのせいで、原子爆弾の被害を蒙ったのであって、、、、。
今日はここまで。板汚してごめんね。
Commented by アマノジャク at 2010-01-06 20:23 x
いや、大事な視点です。短い文章ながら込められているものは深いものがあります!
by yksayyys | 2010-01-06 07:48 | 社会 | Comments(4)