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アマノジャクはこう考える

トルストイ

 ETVで「トルストイ」の特集をしていました。19世紀から20世紀にかけての大作家、大知識人であるトルストイですが、当時一環として「平和」「公正」を唱え続けたことに感銘しました。「映像の20世紀、その時世界は」の第1回にもトルストイは登場します。当時の「最大のスター」として観客にもみくちゃにされるトルストイが出てきましたが、その影響力は今日のテレビでは「ロシアにいるもうひとりの皇帝」として語られていました。その影響力の大きさに皇帝も「弾圧できなかった」とありました。それほどの影響力のもうひとつの理由に当時の「情報・通信」の発達も影響していると思いました。出版や新聞の発達が、作家や知識人の影響力をいやがうえにも押し上げたと思います。そして、その媒体を通じて世界各国の人々に情報を伝えながら、逆に世界各国の人々がトルストイと手紙を交換していたのも印象的でした。ガンディーへの手紙は有名でしたが、日本の若者達へも送られていたようです。そういえば与謝野晶子の「君死にたもうことなかれ」の詩がトルストイの文章に触発されたのではないかとの指摘にはうなずけるものがありました。絶対君主に「平和」を訴えることを与謝野は自分の使命としたのだろうと思います。あと、貴族としての自らの地位に罪悪感を感じ、農民とともに生きようとする姿はそのまま白樺派の武者小路や有島に通じる姿でした。この時代の知識人を、のちのマルクス主義者たちは「理想主義」と揶揄したりしますが、人間的な生き方には共感を感じる人は多いのではないでしょうか。私は、作品としてはドストエフスキーのものが好きですが、当時の「帝国主義」「戦争の時代」への異議申し立てに半生を費やしたその姿には大きな感動を覚えます。
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by yksayyys | 2010-04-05 00:26 | 社会 | Comments(0)

ちょっとすねた感じでこの世を眺めてみると・・・
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