「語り部」動と静

 「語り部」という言葉に問題があるというのを聞いたことがありますが、ここではそのまま使わせていただきます。平和学習においてうちの学校は1日目に「ピースガイドとめぐる平和学習」、2日目に「被爆体験講話」の2種類の「語り部」をお願いしていました。ピースガイドの方は8つの班を8人のガイドの方が案内してくれるシステムでした。私の班は、S先生でした。退職した元組合の先生で九州でも有名な先生です。3年前は前任校で被爆体験講話をしてくれました。迫力ある講話でした。今回も「元気」でした。元教師だけあって生徒にも遠慮はなく、「しゃがめ」「立て」「走れ」と指示は明確で、「またそこの2人が遅れてきた」などと生徒指導までやってくれました。そして、歩くスピードの早いこと、早いこと。まさにダイナミックなガイドでした。またありがたいことに「私は他のガイドは連れていかないところを案内します」とオプショナルツアーもふんだんにありました。2日目の被爆体験講話のSさんも有名な方でした。原爆でひどいやけどに苦しむとともに戦後10数回の入退院を繰り返しながら、原爆症とたたかうSさんの話は「淡々とした」口調ながら「魂のこもった」内容でした。最後の「あの時、たくさんの人を助けてやれなかったことが悔やまれてしようがない。」という言葉が生徒に大きな衝撃を与えました。そして、生徒全員にメモさせた言葉「平和の原点は人の傷みをわかることから始まる」は、恩師Um先生の「人が学ぶ理由は他人の痛みを知るためである」の言葉に通じました。81歳のSさんは、珠玉の言葉を紡いでくださいました。生徒も職員も感激しました。お二人の姿はまさに「静と動」でしたが、向いている方向は全く一緒でした。その最中、鳩山首相の退陣のニュースが伝えられました。首相の鳩は交代しても平和の鳩は永遠であってほしいものです。
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by yksayyys | 2010-06-04 16:34 | 学校 | Comments(0)

ちょっとすねた感じでこの世を眺めてみると・・・


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