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アマノジャクはこう考える

T工場の見学

 TのM工場を見学しました。見学する際の工場はTが指定してきます。そして、写真・ビデオ撮影は一切禁止です。そのかわり頼みもしないのに見学者は記念撮影が義務づけられています。なんか変ですよね。このM工場、Tの中では2番目に古い工場だそうで、車種でいうとクラウン、コロナ、エスティマの3つを作っています。まあ、とにかく広い工場でした。マイクロバスが着いた場所のすぐそばに救急車と消防車がありました。「過労死を認めない」Tはいったいどうやってこの救急車、消防車を活用するのでしょうか。到着後すぐにバスガイド風の女性が案内を始めてくれました。工場は確かに古そうでしたが、内部はとても整頓されていて清潔な感じがしました。そして、「カンバン方式」「ジャストインタイム」など「無駄を省く」ためのあらゆる工夫がされていました。私のイメージでは、ひとつの生産ラインでひとつの車種の車を作るのだろうと思っていました。が、ここは3種類の車が交互に生産ラインに並べられていました。これも、「ひとつの車種だと工場(労働者)が暇になる。いっぺんにいくつもの車を作らせろ」という会社トップの「ツルの一声」で決まったやりかたなんだそうです。労働者は、緻密に計算された生産工程を黙々とこなしていました。もちろん、おしゃべりなどする者はひとりもいません。スクリーンには「ノルマより8台製造が遅れている」ことを示す数字が示されていました。労働者の近くにはいくつかの緊急用ボタンがありました。あれを押すとラインがストップするのでしょう。他人のミスを発見した時押すボタンは「ポカヨケ」というボタンでした。「他人のポカをヨケる」という意味なのでしょうか。実にストレートな表現だと言えます。上司の管理・監視は実に行き届いているようでした。あの視線にさらされるののはつらいだろうなと思いました。ハプニングが起きました。一緒に連れてきた娘が暑さよけのうちわを階下の工場内に落としてしまったのです。うちわはひらりひらりと通路に落ちました。ガイドさんは「センターラインに落ちなくて良かったです。」と胸をなでおろしていました。ラインに落ちるときっと全体がストップするのでしょう。しかし、驚いたのはその後でした。工場内の誰もそのうちわを拾おうとはしませんでした。おそらくそれは「想定外の仕事」でやる必要がないのでしょう。そのうちわの横を何人もの労働者が通り過ぎていきました。
 工場を後にした私たちは思い思いの感想を述べましたが、おおむね共通するものでした。私はここの感想を「歴史地理教育」の11月増刊号に書くことになっています。ごくごく短い文章ですので、だいぶ端折ってますが良かったら見てください。
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by yksayyys | 2010-08-09 17:46 | 社会 | Comments(0)