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アマノジャクはこう考える

退院はしたけれど

 今日、娘の容態は嘘のように快復していた。丸2日続いている点滴のせいであろう。病名は「ケトン血性嘔吐症」。体の中のケトンという働きがよくないために起こる病気らしい。実際のところよくわからないが、とにかく午後4時すぎに何とか退院することができた。が、恥ずかしいことに「目の玉が飛び出るくらいに高い治療費」が財布の中になく支払いを猶予してもらう。
 「退院はしたけれど」・・・帰宅後、妻と心配したのは娘のことではなく、相部屋にいた男の子のことであった。症状は明らかに「気管支喘息」。それもかなりひどい。私も喘息持ちだが、あの男の子は、私が見ている時間「ずっと」苦しんでいた。妻が言うには、昨夜も「ずっと」だったという。今日の明け方、私が看病を始めた頃その子の母親は一時的に「家に帰った。」男の子は「ここにいて」と泣いていたが、「おねえちゃんが一人でいるから」とやむなく母親は男の子のもとを離れた。母親が帰ってきたのは午後1時半、その子はずっと「お母さん」と言いながら苦しんでいた。仰向けになったり、横になったり、うつぶせになったり・・・どれも苦しいのだが、じっとしていると「よけいに苦しくなる」ような気がして動いてしまう。私もよくやるのでその気持ちはわかる。昼食が終わる頃、母親が帰ってきた。その子はうれしそうに体を起こし、絵本を手に母親にストーリーを説明していた。息も絶え絶えに・・「僕は心配ないよ」と訴えかけるように・・・・
 娘は退院が決まってから、「点滴のスピードが遅い」「家に早く帰りたい」とわめいていた。それを聞きながらあの親子はどう思っていただろうか。あの子はきっと今夜も苦しんでいるはず。母親も辛そうであった。背中をさする姿を見ていると胸が詰まる思いがした。早くあの子に楽な呼吸をさせてあげたい・・・・・今は祈るだけ。
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Commented by shin-pukupuku at 2006-04-07 05:48
小児科病棟というのはやはりつらいですね。小児科医へのなり手が少なくて,不足気味であるというのも分かるような気がします。今は小児科病棟を明るくするために,ピエロのような格好をして笑いをとる活動をしているNPOもあるんだそうですね。
by yksayyys | 2006-04-04 22:50 | 育児・家庭 | Comments(1)