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アマノジャクはこう考える

「賠償」と「商売」

 「満州帝国」(学研」)を読んでいたら、「満州人脈」という項目に岸信介のことが書いてあった。満鉄、関東軍でできた人脈が戦後の政財界に大きな役割を果たしたというものであった。その中でも特に印象に残ったのは、岸が戦後の賠償支払いにからんで莫大な利権を手にしたというくだりであった。ちょうど10年前に組合主催の「戦後50周年スタディツアー」でフィリピンを訪ねた時にそういう話を耳にした。「ここは岸の利権である」と・・・そして、岸だけでなく笹川良一などの政商の名前も出てきた。具体的に言うと、「日本で使用された古い船やバスなどの自動車がフィリピン、インドネシアに大量に流されてきている。そこに岸人脈が生きている。」ということであった。たしかに船やバスに日本製が多かった。あちこちに日本語がそのまま残されているのですぐわかる。バスなど、正面上の行き先表示に「西新宿」と書かれたままのものもあった。
 表面上、日本とフィリピン、インドネシアなどは「戦後賠償」は終わっている。しかし、現地NGOの人の説明によれば、「お金や利権はほとんどマルコスなどの財閥の不正蓄財にまわされ、民衆レベルには何も降りてこない。賠償で作られる道路や橋もほとんどは日本企業が請け負うことになる。」帰国後私はそれを「賠償と商売」というふうに引っかけたレポートにまとめたが、私が描いていた「戦後賠償」とはだいぶ違っていたことは間違いない。岸という男は、開戦時の商工大臣として戦時利権に蠢き、そのまま戦後も首相の地位を利用して東南アジアに「賠償利権」を確立した。「妖怪」たる所以である。マルコス、スハルト、蒋介石・・岸の交渉相手はみな親米の開発独裁者たちであった。孫の安倍はその岸を尊敬し、思想・信条はそっくりそのままである。ちなみに福田康夫は「独自のアジア外交」を売りにしているが、その人脈は岸信介から派閥を継いだ福田赳夫のものである。岸、福田(赳)、福田(康)、安倍・・・このラインはそういうつながりである。小泉は福田の書生であった。・・・・・・・「愛国利権」族である。
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by yksayyys | 2006-04-14 01:53 | 社会 | Comments(0)