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アマノジャクはこう考える

吉野作造と石橋湛山

 NHKのETV特集「日本人は何を考えてきたのか」が今回吉野作造と石橋湛山を取り上げていました。大正デモクラシーが卒論の私としてはまさに見逃せない番組でした。私が大正デモクラシーになぜ興味があるのかというと理由はふたつあります。ひとつは、あの時期に活躍した人達はほぼ皆さん明治の生まれなんです。明治に生まれた彼ら彼女らが民主主義を求める心情とはいったい何かということです。あと、大正時代は世界全体の中でも理想主義的な思想や社会主義思想がはなやかなりし頃です。そういうグローバルな動きがビビッドに国内状況に影響を与えた時代であるということが二つ目の理由です。ただ、どうして私が石橋湛山ではなく吉野作造に惹かれたのかというと、石橋湛山は私に言わせると「完璧」なんですよ。理論、実践ともに申し分ない。吉野はつけこまれるスキが大いにある。インテリゆえのエリートゆえの弱さが・・・・。そういう弱さがある、批判を受ける人に興味をそそられるんですよね。番組の内容も良かったですね。石橋の「小日本主義」の背景に英国のグラッドストーンの「小英国主義」があったことは初めて知りました。昭和初期はすでに「脱植民地」が欧米の流れだったということでしょうか。現実の流れがそれに即していたかは別にして・・
 あと、番組で研究者の松尾尊兊と増田弘の顔を初めて見ました。大正デモクラシー研究にはその可能性をみる考えとその限界をみる考えに大きな分裂があります。この二人には特に吉野の評価に大きな断絶がありましたね。日曜参観の振替休日でしたので、ビール片手にじっくり観ることができました。
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by yksayyys | 2012-07-09 19:46 | 社会 | Comments(0)