子どもの実態!?

 私がここ1ヶ月ほどずっと気にしている言葉があります。「子どもの実態」です。先日ある人から言われました。「あなたの実践、研究は子どもの実態に即していないという批判がある。」けっこうこたえましたね。一番気をつけてきたことでしたのでそれを否定されたことはショックでした。「いじめの授業」などはまさに子どもの実態からスタートしていると思います。が、それ以外の実践・研究にはそれがないと思われているのかもしれません。私はここ1ヶ月その言葉を反芻しながら自分に言い聞かせるようにその内容を整理してきました。「子どもの実態に即して」を「子どもの要求に沿って」と解釈する研究者たちがいます。10年ほど前にある学会で道徳を研究する人が言いました。「子どもが要求するものを教材化すべき。それ以外は無意味。」えらくはっきり言うものだと思いました。一緒に参加した法律専門のUn先生は聞こえよがしに「そうかなあ」と声をあげました。
 例えば、ハンセン病問題を生徒に提起するとします。生徒はハンセン病問題などほとんど何も知りません。これまでも、今後もその問題に関わらない可能性が大です。しかし、ハンセン病問題が問題なのは全く身近に存在しないほど強制隔離政策が徹底していたということなのです。「なぜ私たちの意識の中にこの問題が存在しないのか」こそが最大の問題なのです。その問題と生徒をつなぐのが私の研究と実践の役割なのです。戦後補償問題しかり、地域史の授業しかり、私は私の問題意識の中で「子どもの実態」を重視してきたつもりであり、授業においては「子どもの思考」を重視してきたつもりでいます。
 どういう経路で自分の批判が出されているかはだいたい想像できますが、私は批判は謙虚に受けとめつつも自分自身に自信を持って前に進んでいこうと思っています!
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by yksayyys | 2012-10-27 15:25 | 学校 | Comments(0)