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アマノジャクはこう考える

「新京都学派」(平凡社新書)を読む

 新京都学派という言葉にはいろいろ思い出があります。ちょうど学生時代がその人達の全盛期だったと思います。桑原武夫、梅原猛、上山春平らの事ですが、国際日本文化研究センターを設立しようとしていた頃だと思います。タカ派の中曽根と仲が良かったことと昭和天皇の代替わり儀式に積極的な意見を唱えていたりで大学のゼミの教官などは雑誌などで猛反発していました。この本を読むと「誤解が多かった」とありましたが、大嘗祭復活などの言説は当時明らかに復古主義的な意味合いが強く著者の言うような「リベラル」なものではなかったように思います。しかし、梅原はその後9条の会の呼びかけ人になっていますので「護憲派」には間違いないのだと思います。もともと新京都学派は桑原武夫を中心に学際的な自由な共同研究をするグループでした。会田雄次と井上清という左右極端な二人が一緒に研究をしていたのだから驚きです。でも、これって私の理想ですね。共同研究とは本来そういうものだと思うんです。私が一緒に勉強させてもらってる研究会もそれに似ています。5人の思想的立場はそれぞれ違います。思想は似ていても方法は違ったりします。年齢においてもひとまわり若いHさんからは若者の思考ゆえの刺激をもらっています。今、メーリングリストの変更にともなって研究会の名称も変えようという話しになっていますが、それだけ各自の研究方向も多様になってきています。もちろん、いいことだと思います。
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by yksayyys | 2014-03-03 04:53 | 社会 | Comments(0)