「日本人は何をめざしてきたのか 知の巨人たち」を観て

 批判したばかりのNHKのEテレ「日本人は何をめざしてきたのか 知の巨人たち」を観ました。今週は「湯川秀樹と武谷三男」来週は「鶴見俊輔と思想の科学」ということです。わたし好みの特集です。私は知識人好きです。特に戦後知識人と呼ばれる人たちが好きです。丸山眞男、鶴見俊輔、桑原武夫、久野収、加藤周一、坂本義和etc・・・戦争体験に基づき、日本人というものを知り尽くしたうえでマルクス主義とも一線を画す。そういう知識人に「憧れ」ていました。今の日本にそういう「知の巨人」はいないと思います。強いて挙げれば文学の世界における大江健三郎、村上春樹くらいでしょうか。彼らの発言はやはり影響力を持っていると思います。しかし、安倍政権による怒涛のような右傾化政策に対し、対抗しうるような「知の巨人」は今のところ見当たりません。政治の世界に今「反安倍」の勢力は無力に等しいと言えます。メディアにはまだ一定の力はありますし、庶民にも抵抗する姿があります。その庶民とメディアと政治をつなぐところに昔は知識人がいました。今、良識ある知識人は党派を超えて団結して存在感を示す時だと考えます。「そんな時代じゃない」と言われそうですが、それでもやはりそういう「知の巨人」の登場を私は待っています。
 そういう意味でこの番組は貴重だと考えます。今回は「科学と運動」がテーマだったと思います。物理学者が「原子力の時代」にどう向き合うか!それがテーマでした。私たちの世代には「市民科学者」を自称する高木仁三郎が格好良く見えました。その系譜は、湯川秀樹、武谷三男にあったようです。その流れにある学者がこう言いました。「嫌がられても言うべきことを言わないと」・・これは今の私にとっても重要な指摘と言えます。来週の鶴見俊輔、とっても楽しみです。
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by yksayyys | 2014-07-06 01:22 | 社会 | Comments(0)

ちょっとすねた感じでこの世を眺めてみると・・・


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