NHKBS「ヒトラー権力掌握への道(前)(後)」を見る

 私の頭の中では、ヒトラーは強権的なスタイルを誇示しながらも、民主的な手続きの中でドイツ国民の支持を集めていったという図式があります。しかし、この番組を見てそう事は単純ではないという事に気づきました。ヒトラーは、選挙を含めて何度も挫折を繰り返しながらようやく権力を獲得していったようです。最初は、ドイツ国民の多くに「いかがわしい人物」と思われていたようです。特に知識人、上流階級には不評だったようです。総選挙で大勝した時でさえ、大統領のヒンデンブルクは「あなたのような不寛容な者に政権を託すことはできない」と言ったということです。それでも、ヒトラーは選挙の勝利を重ねて権力を獲得していきます。女性スキャンダルにも見舞われたようです。結構致命的な状況にもなりながら復活を遂げたようです。そして、権力を獲得した後は一気に全権委任を勝ち取り、世界征服と人種差別の道へと邁進していくことになります。その過程をE・フロムは心理面から分析して「自由からの逃走」を書きました。「どの時点で、この暴走を止められたのか」それは今の私たちが歴史から学ばなくてはならないことです。歴史は複雑です。複雑であるからこそきちんと学ぶ必要があると考えます。そんな事をこの番組を見ながら考えました。
 
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by yksayyys | 2014-08-15 00:38 | 社会 | Comments(0)