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アマノジャクはこう考える

吉本隆明

 NHKの「日本人は何をめざしてきたのかー知の巨人たち」は年をまたいで今年も続いていくようです。昨年は、湯川秀樹、鶴見俊輔、丸山真男、司馬遼太郎をとりあげてきましたが、今年は昨日の吉本隆明に始まり、石牟礼道子、三島由紀夫、手塚治虫と続いていくようです。そして、昨夜吉本隆明の番組を観ました。学生時代私は最終的には丸山真男、藤田省三というところに行き着きましたが、いちばんよく読んだ本の著者は吉本隆明だったろうと思います。それだけ、著書も多かったし論じる対象も幅が広かったし、何より若者の味方でした。高度情報資本主義に流される私たち若者(当時は「新人類」と呼ばれていましたが)とその文化を肯定していました。個人的には何と言っても番組最後に出てきた言葉「国家、公よりも個人が強い」「国家よりも個人・家族が大切」という思想に惹かれました。しかし、この番組に紹介されていたように吉本教(熱狂的ファンが多かったためそう呼ばれていた)から離れていった人も数限りなくいたようです。リベラルな人間であれば当然唱えるはずの「反核」「反原発」に対しても「異論」を唱えました。特に「反原発」異論については、糸井重里、坂本龍一らが離れていったと言われています。おそらく吉本の中にある「根源的問い」「多数派への懐疑」という姿勢がそういう異論に向かわせたのだろうと思います。
 死後3年がたち、全集が始まっています。誘惑に駆られますが、あの文体とつきあうにはちょっと根性が要ります。やめときます!
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by yksayyys | 2015-01-11 14:49 | 社会 | Comments(0)