鎌倉時代の指宿 県大会の授業から

 10月23日はN中で社会科の研究大会が開かれました。全校生徒90人たらずの小さな中学校の1年生29人を対象に歴史の授業が実施されました。授業者はK教諭でした。結果から言うと、とてもいい授業でした。研究会の研究テーマにピッタリの授業だったと思います。授業のポイントは3つあったと思います。1つめは導入部分。校区内にある山城跡を動画を使って紹介していました。生徒たちは、徐々に明らかになっていく身近な地域に興味津々のようでした。さらに「いいなあ」と思ったのは、数人地元の歴史資料館が主催する歴史探検イベントに参加している生徒がいたことです。先日、この指宿の図書館主催の講座に参加しましたが、指宿が積極的に行っている社会教育の取り組みが着実に実を結んでいるのではないかとも思いました。2つめのポイントは生徒みんなで「指宿文書」を読み解く場面でした。授業検討会では「生徒が古文書に食いつくだろうか」と懸念の声が上がりましたが、私はあえて「この授業のオリジナリティはここになる。山場のひとつだ。」と主張し続けました。本番では意外にも生徒たちはあの手この手で読み解こうとしていました。グループ討議にしたのも良かったと思います。あと、授業者が訳文にする前に漢字かな交じり文を入れ込んだのも子どもの思考に沿った良いアイディアだったと思います。(N会長のアドバイスでした。)見ていてとても楽しい場面でした。授業後の検討会で意見が出されたように「古文書は難しくてとっつきにくい」と思っているのは実は教師たちなのではないかと思わされた場面でした。3つめのポイントは最後のグループ討議「指宿の武士の土地争いに鎌倉幕府はどのような裁定を下したか」の場面でした。とにかく様々な意見が出ました。「血筋重視」「喧嘩両成敗」「和解朝廷」「幕府が没収」など・・・歴史的な思考も要求はされると思いますが、生徒たちは「公平・公正な判断は何か」という解決策をたくさん考えていました。これはきわめて現代的なテーマでもある気がしました。
 授業検討会においても貴重な意見がたくさん出ました。特に歴史研究の専門家の方からの指摘は「なるほど」と思わされるものでした。そういうものも含めて今年の研究大会は大成功だったと思います。N会長が言っていたように「鹿児島はいい授業をする。他県に見せたい。」そういう内容でした。その日の天候のようにすがすがしい気分でした。夜は指宿で懇親会でした。翌日朝7時の飛行機に乗る予定でしたが、9時ころまで私も参加しました。帰りの列車の車中でのKさん(鹿大講師)とHさん(鹿大教授)との会話もとても楽しく愉快でした。いやあ、良かった良かった!!!!
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Commented by ぷくぷく at 2015-11-01 16:12 x
大成功ということで、私も喜んでいます。見てみたかったなあ。察するに、歴史学の成果が見事に歴史教育となって生徒たちの学びにつながったということでしょうね。
by yksayyys | 2015-11-01 06:19 | 社会 | Comments(1)