ブログトップ

アマノジャクはこう考える

Eテレ特集「戦後史証言 日本人は何をめざしてきたのか(教育)」を視た

 日曜日の夜に放送されていた。私たち教育現場は常に教育政策に振り回されてきたと言ってよい。特に学力をめぐって「知識」と「考える力」の間で大きな振りこが揺れてきた。おたがいに「学力低下だ」「詰め込みだ」と非難を浴びせて一方の極論に引き寄せようとするためその都度現場は大混乱となってきた。元文部官僚「ミスターゆとり教育」と言われた寺脇研はずばり「悪いのは文部科学省」と断言した。その間、学校は「受験競争」「校内暴力」「不登校」「いじめ」という問題とたたかい続けてきた。この番組は三重県尾鷲市の尾鷲中学校に定点を定めて検証していた。その定点観測が番組をわかりやすくしていたと思う。この番組が対象にしていた時期は私の生育歴、教師歴とも重なる。ひとつひとつをしっかり覚えている。「総合的な学習の時間」が出てきた時に小躍りして喜んだし、そのプランを作ることがどんなに楽しかったことか。しかし、その横で「何をしていいかわからない。」「早くもとに戻して欲しい。」と嘆く教師もいっぱいいたことも覚えている。現場の校長たちのほとんどは「基礎学力の定着こそが」と言っていた。きっとその方がわかりやすく取り組みやすいなだろう。大きなテストの前に過去問を解かせる対策に熱中する管理職・教師の悪い癖はずっと前からあったような気がする。教育格差で有名になった刈谷剛彦は現在の「アクティブ・ラーニング花盛り」現象がかつてのゆとり教育に端を発する格差拡大につながることを懸念する。刈谷は、ゆとり教育は「財政削減のため」であったとし、財政支援をきちんと行うことの重要性を指摘する。
 ただ、番組の大きな流れを外れて現在の文部科学省の義務教育政策課長合田某の発言には注目すべき点があった。この人、10月の学会で講演した人で「言っていることはまとも」だと思った記憶がある。彼が、教室の中の学力格差をスクールソーシャルワーカーなどの支援で改善すべきと言った部分については納得できる部分があった。先日の特別支援教育の論議とつながる部分があった。
 
 追伸 番組中に出てきた無着成恭、太田堯、上田薫といったビッグネームがみんな元気なのに驚いた。
[PR]
Commented by shin-pukupuku at 2016-01-11 17:24
おもしろそうですね。ちょうど録画していたので、今から見てみます。情報をありがとうございます。
by yksayyys | 2016-01-11 16:27 | 社会 | Comments(1)

ちょっとすねた感じでこの世を眺めてみると・・・