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アマノジャクはこう考える

紙芝居「野麦峠を越えて」

 私は授業でよく紙芝居を使います。歴教協が小学生向けに作ったと思われるものですが、どうしてどうして中学生にもじゅうぶん通用します。近現代のものはイデオロギー色が強すぎて授業での使用を控えるものもありますが、古代から近世にかけてはまだまだ使えるものが多いと思います。子どもたちもとても喜んで見てくれます。ただ、最近困ってきたことがあります。これまでは、紙芝居を生徒に持たせて音声はカセットテープで聞かせていたのですがこのテープの劣化が激しくほとんど聞き取れなくなってしまったのです。じゃあ、どうするか。しょうがないので私が紙芝居を持って自分で読むしかないのです。時間は15分くらいですが結構疲れます。が、生徒は逆に真剣に聞いてくれます。私が読むようになってから、読み終わると拍手が起きるようにもなりました。
 その紙芝居の中で最も生徒の反応がいいのがこの「野麦峠を越えて」です。あの山本茂実原作の「ああ野麦峠」をベースにしたものです。山本薩夫監督が二度にわたって映画化したものですが、中学生の時に学校の授業の一環で見た大竹しのぶ主演のものが強烈な印象として残っています。
 今日、それを読みました。最初何とかカセットテープで聞かせようとしましたが、ほとんど聞き取れなかったためあきらめて私が読みました。
 読み始めると途中から息をのむように静まりかえりました。やはり内容がいいからだと思います。読み終わると万雷の拍手がわきました。久しぶりに鳥肌が立つ感動でした。
 子どもたちに伝えました。「これは事実である」と!2度目の歴教協全国大会は岐阜大会でしたが、全体会の時に「ああ野麦峠」の作中人物と関わる方の話を聞いた記憶があります。
 人の心を打つ、しかし悲しく怒りをともなった、そんな話です。「女工哀史」という言葉で片付けたくない重たく深い話だと思います。
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Commented by 佐賀のT中 at 2016-03-05 06:39 x
 アナログなものには手作り感があることが子どもの興味を引くようです。はりもの資料などを作って、私が黒板に貼るなどの提示をしているのもそのためです。また、紙芝居は子どもにとっては「歴史的遺物」なのだと思います。私も授業では、「レコード」を見せたり「ラジカセ」で音楽を聞かせたりします。すると子どもたちは、本当に珍しいものを見るように( 聞くように )見て( 聞いて )います。ICTの利活用も言われていますが、そんな時代だからこそ逆に、手作りでアナログなものが新鮮に映っているのではないでしょうか
Commented by yksayyys at 2016-03-05 10:29
本当にそう思います。紙芝居の後、生徒全員が拍手をするというのは「保育園、幼稚園の記憶」もあると思いますが「先生、ご苦労さん」という意味合いもあるような気がします。人が関わって作り上げたものに対する敬意のようなものではないかとも思います。私もいろいろ声色を使って読むのですが、冷笑することもなく生徒が引き込まれていく様子を見るのは快感でもあります。
追伸 レコードやラジカセは自分たちの青春そのものでしたけどね!
by yksayyys | 2016-03-04 21:01 | 社会 | Comments(2)