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アマノジャクはこう考える

「話す」から「対話」へ

 朝日新聞朝刊のGLOBEにあった「人前でうまく話すには」(藤えりかGLOBE記者)がとても勉強になりました。私の今の問題意識にピタリ重なるものがあったからです。今、教師として「対話」というものにこだわっています。ひとつは個人的に、もうひとつは公的な要請として。個人的な事情は何かというと毎日の授業においてです。教師生活を重ねてきてある程度「話す」ことになれ、いくらか要領も得てきた気がします。「わかりやすく教える」ということにいくらか自信も出てきています。図示する、例示する、喩えるなど解説の工夫と言葉の選択である程度クリアできると思います。ところが、今年新任地の授業に苦労しています。中3と中1の授業を持っているのですが、中3の授業はある程度うまくいっています。前任者がいわゆる「大量つめこみの講義授業」をしてくれたおかげで私ごときの授業でも「面白い」「わかる」と言ってくれます。ところが、中1が大変なのです。正直言って「授業崩壊」に近づいています。いわゆる授業のしつけが出来ていない(他の教科も困っているようです。)ので、「騒ぐ」「寝る」「いじける」「反抗する」などの対応に追われています。授業以前の問題が大きいのですが教師生活30年目にもなる自分がそういう風に逃げるわけにはいきません。原因の分析をいろいろしたのですが、やはり授業のやりかたをあの子たち向けに変えないといけないと考えています。それは「対話」だろうと思います。生徒とのやりとりの中で授業を作っていくしかないだろうと!!そういう意味で今日の記事は参考になりました。自分の授業における「話し方」「受け応え」など反省するところが見つかった気がします。記事を書いた記者は「スピーチ」としてこの文章を書いていますが、教師にとってはまさに授業における「指導言」だろうと思います。スピーチで大切なのは「話す内容」「話す自分」「聞く相手」の三角関係がうまくかみあう事なのだそうです。それってまさに授業ですよね。この記者同様私も子ども時代は無口で内向的で人前で話すなど「勘弁してくれ」というタイプでした。うまく面白く話せる人がいつもうらやましかったです。でも、教師という仕事がどうにか自分を「話せる」ようにしたのだろと思います。
 「授業崩壊」これも神様が私に与えた試練なのだと思います。「いい気になるなよ。」という!
「公的な要請」は2年後に迫った九州中社研の研究テーマです。各県がまぶしいばかりの研究テーマを設定して奮闘してきましたが、私は「内容」「方法」のうちの「方法」については「教師の対話力」をテーマにしようと思っています。大先輩Kさんがウィンターセミナーで「授業における対話」を話されましたが、ポイントは「生徒をよく見ること」という実にシンプルな事でした。生徒をよく見て「対話する」こと。そこから「練り上げ」「討論」というように展開していくのだろうと思います。そういう意味であらためて「教師の対話力」に目を向けてみようと思っています。ただ、その力を磨くためには研究授業当日だけの努力だけでは到底無理でかねての積み重ねが重要になると思われます。簡単なようで難しいことだと思います。
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Commented by 佐賀のT中 at 2016-05-02 19:37 x
 「指導言」と云う言葉を使われていることに注目しました。指導言をもとに授業づくりを考えるとしたら、話す内容( =授業内容 )が大事になってくるのではないでしょうか。授業内容を物語りながら、子どもを授業に引き込んで行くことが大事だと思っています。つまり、その「物語性」に、中学生を引きつける要素があるのではないかと考えています。授業での提言をしっかりと立て、実際の授業では子どもの発言を拾い、そこに助言をうっていく( そこでは臨機応変さが必要になってきますが )。
 1年生の授業は、ここ数年やっていませんが、1年生の授業では〈 サルから人間へ 〉では、子どもからの発言を活かしながら、サルの動作を真似するなどの演技を加えていました。〈 ピラミッドの秘密 〉では、古代エジプト人との知恵比べだと言って、ピラミッド造りを考えさせました。そして、〈 スパルタクス 〉の授業では、この後どうなっていくのだろうと物語の面白さを活かしながら、子どもを授業内容に引き込んでいきました。
 特に1年生には、物語性の持つ面白さや、「次はどうなるんだろう」と云うワクワク感を活かしながら、子どもとの問答を通してやりとりをして( 明石家さんまさんのバラエティー番組でのトークのように )、そこに多少の演技などを入れると、「歴史って面白いなぁ」と興味を持たせることができていたように思います。そうした感情を持たせることができれば、授業に参加してくるようになりました( 極端な場合には、授業を心待ちにすることもあったようです )。
 私は、今でも人前で話すのは苦手です。しかし、授業は仕事だから人( =子ども )の前で話します。それでも、ときどき緊張して汗をかいていることがあります。難しいものだと思っています、話すこと、対話することは。
Commented by yksayyys at 2016-05-03 10:03
歴史ではある程度そういう語りをしてきました。今教えているのは地理なのですが、私は特に1年生の授業では「活動的学習」を取り入れてきました。作業しながら、活動しながら、楽しんで学習していくというやりかただったのですが、今年はそれが全部裏目に出ています。そういうことを「やりたくない」「動きたくない」「とにかく寝たい、しゃべりたい」という生徒たちをどのように授業に引き込んでいくかが最大の課題です。1学期間はそれに悩まされそうです。楽しみながらやりたいですが、本音のところ結構深刻です!
by yksayyys | 2016-05-01 11:01 | 社会 | Comments(2)