人権学習「水俣病問題」講話

 12月第1週は人権週間です。うちの学校では水俣病問題に取り組むこととなり、12月7日に事前学習、8日に講師を招いての全校学習が実施されました。講師は水俣病センター相思社のN・Mさんでした。1週間前に急遽講師が変更となりかなりあわてました。講師依頼書の変更などに時間がかかり講師に書類が届いたのはまさに直前でした。闘竜灘さんからの情報もあり、講師の書籍も事前に読みましたが、かなり期待のできる内容でした。
 講演内容は予想以上の中身の濃いものでした。「生徒にとっては少々難しいのかな」と思った場面もありましたが、講師のN・Mさんはマイクを持って生徒にインタビューしてまわり、会場は一気になごやかな雰囲気となりました。
 その効果は、講演の感想に表れていました。生徒の感想で最も引用されていた言葉は「水俣病に第三者はない」というものでした。生徒は「自分も当事者かもしれない」という思いに衝撃を受けているようでした。それは学年を問わず多くの生徒の文章に表現されていました。
 質疑応答の時間もありました。私は「どうせ何もないだろう」と思っていましたが、意に反して3年生から強烈な質問がありました。「水俣病って、傷害事件だと思いませんか?」講師のN・Mさんはその反応に大いに驚きかつ感動していました。
 講師の送り迎えは私が担当しました。新幹線の駅までの往復40分くらいの車中でいろんな事を話しました。最後、駅前でN・Mさんを車から降ろそうとした時、N・Mさんから突然握手を求められました。そして、N・Mさんは言いました。「先生とお会いできたことが最大の収穫です。」私は思いがけない言葉におどろきました。「こちらこそ」などというつまらない返事しかできない自分でしたが、とても誇らしい気分になりました。
 言い出しっぺは私でしたが、人権学習に水俣病問題を選んだこと、講師にN・Mさんを選んで間違いはなかったなと確信した場面でした。
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Commented by 闘龍灘 at 2016-12-17 22:37 x
こんばんは。
人権学習での生徒たちの学びはとてもよかったようですね。

先日の公開授業からわたくしも改めて水俣病問題を学ぶことができました。

あのあと、講演で紹介されていた『水俣病の科学』と『水俣病の民衆史』(全6巻)を少し読んでみたのですが、こちらもおすすめの書籍です。

今度は学生たちと大学で社会科授業づくりとして学び直してみたいと思います。
by yksayyys | 2016-12-17 20:05 | 学校 | Comments(1)