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アマノジャクはこう考える

ジダンの頭突きから

 ワールドカップの決勝におけるジダンの頭突きが話題になっている。近く本人が真相を発表するそうであるが、アルジェリアからの移民であるジダンを中傷する言葉に反発した可能性が高いと報道されている。「テロリスト」と言われたという説も根強い。アメリカに限らず、ヨーロッパも差別は大きな社会問題である。旅行をすれば、どこかでそれを感じるのではないかと考える。私は2度ヨーロッパを旅行したが、2度ともそういう体験をした。最初は、有名なキャバレー「ムーランルージュ」でのショーであったが、そこで行われたパントマイムの役者が演じたのは明らかに「バカな日本人」であった。眼鏡をかけ、カメラを持ち、出っ歯の東洋人の格好をして登場した時に会場の客は拍手喝采であった。そして、こともあろうに客の日本人をステージに引き上げ、自分の脇に立たせることでさらに大きな「笑い」をとっていた。引っ張り上げられた日本人は、よくわからないまま手を挙げてそれに応えていた。2度目に行った時、ロンドンのレストランに行ったが、店内に入ると客がまばらな1階ではなく、誰もいない2階の衝立の向こうの部屋に連れていかれた。一緒に行った妻はどう思ったかはわからないが、私は「イギリス人の目に届かない場所に連れてこられた」と思った。あと、フランスからイギリスへのユーロスターの中では、アフリカ系の乗客達が車掌に執拗につめよっていた。旅行会社の人の説明では、「車内販売がアフリカ系移民の車両には一度も来ないで途中で引き返していった。」ことを「差別である」と糾弾していたということであった。そういえば、その車両はアフリカ系の人ばかりで一番隅っこにあった。ジダンに戻るが、パリの中で以前日本ではやった言葉を使えば3K(危険、きつい、汚い)の仕事はほとんどアルジェリア系かトルコ系、華僑系の人が占めていた。フランスはイギリスとは違い、植民地に対し「フランスと同化」することを求めた。フランス語を話し、フランスの法律を守ることを求めた。ゆるやかに統治したイギリスとは対照的であった。そして、過激な独立戦争を繰り広げたのはアルジェリアであった。きっと、ジダンも本人か家族、祖先がそういう「差別」を受けたり「独立闘争」に関わった経験があるのであろう。今回、ワールドカップの開催中に「差別反対」のキャンペーンが張られたのもヨーロッパという土地柄が関係することは間違いない。野球においても、756本のホームランを打ったハンク・アーロンは黒人ゆえに多くの脅迫を受けながらベーブルースの714本を超えたという。スポーツだけがクリーンなはずはない。今はとにかく真相が解明され、「差別」がその理由であるなら、その意味するところを世界に伝えてもらいたいと思う。MVPの仕事はまだ残っている。
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by yksayyys | 2006-07-12 01:24 | 社会 | Comments(0)

ちょっとすねた感じでこの世を眺めてみると・・・
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