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アマノジャクはこう考える

授業確保とは

 朝日新聞に愛媛県の主婦が投書していた。娘の通う高校がこれまで50分授業、10分休息だったのを52分授業、8分休息に変更したのだという。この主婦は、授業充実のために変更されたこのやり方に反対していた。トイレ休憩とかをきちんと保障させることが大切だとも言っている。同感である。おそらくこの高校の教師は保護者に対してこう説明するだろう。「1授業あたり2分だけと思われるかもしれませんが、年間にすると6,7時間余計に授業した計算になります。」しかし、教師の一人として言うが、こういう姑息なやり方は子どもにとっても逆効果である。子どもが授業に集中できる環境を整えてあげるのが「授業確保」だと思う。鹿児島県の普通科系高校では「朝補習」「夏休み補習」は当たり前である。私も高校時代、朝5時半に起きて朝補習を受けさせられた。この補習を入れて1日8時間も授業を受けていたことになる。土曜日も午後なぜか英語のテストが必ずあり、日曜日はしょっちゅう模擬テストがあった。そう、ずーっと高校にいたような気がする。しかし、効果はなかったと思う。朝補習はいつも睡眠不足で寝てばっかりだし、数学や物理など「わからない状態」でどんどん進められても授業は「苦痛」の連続。おまけに当時の先生達は「おまえはバカだ。バカはバカなりに努力しろ。」などひどい言葉を平気で投げつけていた。だから、私は高校教師になりたいとは思わなかった。(だいたい、早起きしたくないし給食がない。)「学力低下」論に対抗して安易に「量」を増やすことはやめてもらいたい。今頃、私の勤務校では「部活の疲労がたまり、増え続ける学校行事に追われた中学生がクーラーのない教室で炎熱地獄の中、授業を受けている」はずである。きっと4,5人は寝ているであろう。昼の授業だと半分くらいの生徒が「うつろな目」をしているはず。こういう状態でいくら量を増やしてもムダなように思う。さあ、今から夏休み。鹿児島では高校が競って補習を始める。さぼれば担任から叱られるし、補習も試験範囲に含まれるので行かざるを得ない。繁華街を制服を着た高校生がうろつく「独特の夏」のはじまりである。
 ちなみに冒頭紹介した愛媛の学校は公立の中高一貫校だそうである。G高校は大丈夫かな。
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Commented by ska37o at 2006-07-14 15:14 x
まったく情報が入ってこないのはなぜなんでしょうか?ある意味,意図的なのかもしれません。実態把握をしなきゃいけないと思っています。
by yksayyys | 2006-07-14 14:54 | 社会 | Comments(1)