西村京太郎「15歳の戦争 陸軍幼年学校最後の生徒」(集英社新書)を読む

 論文書きにいちおうの目途がついたので、先日購入したこの本を読んでいます。トラベルミステリーで有名な著者がはじめて自身の戦争体験・戦後体験について書いています。小説家だけに文章が上手いし、視点が面白いですね。陸軍幼年学校での生活など微に入り細に入り、生徒でしかわからない話がいっぱい詰まっていました。このように、これまで語ってこなかった人たちが今戦争を語り出したのは、やはり今が戦争の危機にあるからだと思います。内に安倍政権、外に北朝鮮、トランプ大統領と戦争の危機につながる要素がこれほどある時代は戦後なかったはずです。それゆえの「叫び」なのではないでしょうか。それを、声高でなく「事実を淡々と、ユーモアたっぷりに描く」ところにこの本の面白さ・意義がある。ちょっと、ゆっくりとしたい、でもまじめに今を考えたい、そんな時にオススメの本です。
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by yksayyys | 2017-08-15 13:19 | 読書 | Comments(0)