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アマノジャクはこう考える

日中韓青年アンケートから

 共同通信社が日本、中国、韓国の3国の青年を対象にしたアンケート結果が地方紙に掲載されていた。注目されたのが、「祖国のために戦うか」の質問で日本は40%を超える高率でダントツの1位だったという。2位が10%台であるから、いかに日本の青年が「勇敢」であるかがわかる。この記事を読んだ感想を2つ。まず1つは、今この時期にこういうアンケートを日中韓3国でとることにどういう意義があるというのか。私は、何かを煽っているようにしか思えない。世界中の国々あるいは先進国という選択ならまだわかるが、日本、中国、韓国という選択は「面白おかしくナショナリズムをかきたてる」だけではないだろうか。もう1つは、「40%」の見方である。私は、「勇敢」とは見ない。これは、「想像力の欠如」だろうと考える。韓国は、徴兵制の国である。38度線の向こうにはいまだ休戦中の北朝鮮がいる。その韓国でも「戦う」青年は2割に満たない。「戦う」ということがどういうことで何をもたらすかが具体的につかめるからではないだろうか。それに比べて日本の戦争は「劇画」か「映画」の世界である。この10年くらいの間に、日本の「劇画」と「映画」における戦争は「第二次世界大戦回顧もの」から「自衛隊が登場する現代モノ」へと推移してきている。そこに、小林よしのりがさかんにナショナリズムを煽りまくっている。若者はそういう状況の中「愛する者を守るために戦う」自画像に酔っているのではないだろうか。60年代のフォークソング歌手に加川良という人がいて「教訓」という唄を歌っていた。こういう歌詞である。
 
 青くなって尻込みなさい。逃げなさい。隠れなさい。
 命のスペアはありませんよね。

 そういえば、ヤフードームの野球開始直前に「国歌斉唱」があった。パリーグはすべての試合でやることになっている。私たち一団は座ったままだったが、後ろから若い女の子の声で「非国民」という言葉が聞こえた。きっと立たない友達にむけてかけた言葉だろうが、この「非国民」という言葉にどういう意味がありどういう作用・反作用を引き出すものであるかを彼女は知らないはずである。「無知であるものが胸を張る」「居直ることがかっこいい」そういう風にはなりたくない。加川良は反戦歌の曲名を「教訓」とした。ここが重要である。
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Commented by ぷくぷく at 2006-08-19 06:00 x
 ヤフードームでの「国歌斉唱」では,私もぞっとしました。「非国民」という声が後ろの女の子から聞こえたとき,日本社会が危ない方向に進んでいるということを実感しました。同調圧力もかなり強くなっているような気がします。自由が次第に脅かされるそういう時代にすでに入っているのかもしれませんね。
Commented by WB放送局 at 2006-08-19 15:15 x
 何歳くらいの子だったのか、私はその姿を振り返ってまで見ませんでしたが、国歌斉唱にほとんどの人が立ちあがり、音楽が流れる中で発せられた言葉「非国民」というシチュエーションに、その言葉がその昔、どのような意味で使われてきたかは知らないでしょうが、ああいう場面で使うことは知っている・・・というかすり込まれているのでは、と感じました。
Commented by 村仮眠 at 2006-08-19 19:46 x
ナショナリズムを煽りまくってるですか、
小林よしのりの本はそう一元的な単純なものでもないと思います。
単なる右翼なら田中康夫との対談もないかと思います。
よかったらyksayyysさんも最近の著作を読んでみることを
お勧めしまーす。
by yksayyys | 2006-08-18 21:05 | 社会 | Comments(3)