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アマノジャクはこう考える

加藤紘一の嘆き

 政治家加藤紘一のメディア露出がすごい!正面からコイズミ、アベを批判し「靖国神社参拝」に反対するため、山形の自宅が右翼に放火されてしまったほどだ。幸い加藤は「言論活動に影響はない」と言っているが、もはや「リベラル派自民党議員」まで「国賊」扱いされるまで世の中が「右傾化」してしまったということでしょう。かつて「竹下派支配からの脱却」を掲げマスコミからもてはやされたYKKもYとYKにはっきり分断されてしまったようです。その加藤が今朝の朝日新聞の記事の中で「(自民党が)左に遠慮することに飽きてしまった」と現在の自民党の党内状況を説明しておりその通りだと思った。55年体制は何かと批判が多く、私も良かったとは思っていないが、政権党自民党が「国民の3分の1から半分近くを確実に占める革新勢力」に配慮しながら政治を進めていったことは間違いない。それが最も端的に現れたのが「自社さ」連立政権であった。「日の丸・君が代」容認など頭に来ることは山ほどあったが、「戦後50年村山首相談話」や「水俣病和解」などはあの政権でなくてはできないことであった。あの時に、幹事長を務めたのが加藤紘一であり、幹事長代理を務めたのが野中広務であった。野中は加藤のことを「魂がふれあう仲」と言い、右派から「独裁」と言われながらリベラル政権の運営にあたった。社会党崩壊につながったのも事実だが、「政権の軸」が最も左に寄った政権であったと思える。その後の自民党政権は、パートナーを公明党に切り替え「タカ派」路線をまっしぐらに走っている。安定多数の今、公明党を切ることさえ何ともないことであろう。(選挙対策から切らないと思うが・・)
 そんな中「軽武装、平和主義尊重、経済重視、護憲」で来た宏池会の流れをくむ加藤紘一は今の状況が「心配でならない」のだと思う。師である大平らが築いた日中のパイプがずたずたにされているのが許せないのではないかとも思える。「ほうしん」さんのコメントにもありましたが、強力な「指導者」よりも調整能力のある「統合の長」こそが切に望まれるのが今の状況である。
 ちなみに、大平と同じく日中に太いパイプを築いた田中派の流れをくむ津島派は「機を見るに敏」な派閥らしくアベ支持を打ち出した。「節操のない」のもこの派の伝統であるが、情けない気がする。私は、自民党支持であったことなどただの一度もないが、政権党であるならば、「戦後の歩み」を大切にし、リベラルな感覚を取り戻して欲しいと思っている。そういう思いを抱いている国民は相当いるように思うが・・・・しばらくは加藤紘一の孤軍奮闘を応援したい。
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Commented by ほうしん at 2006-08-27 08:35 x
本日は「チョーベストセラー『美しい日本』」とやらを読んでみる(中途で投げ出すかもしれないけど)つもりです。
自らの主張にに酔っている政治家が最も危険なことは承知していますが、「民主的手続き」としての「戦後の歩み」を「越える(と思っている)彼の民主主義」の内容がどんなものなのかに触れてみたい気がします。でも「2千円札」を出して買おうという気はしません。悪しからずご了承いただけるものでしょうか?
Commented by ほうしん at 2006-08-27 08:44 x
訂正いたします。「美しい日本」というタイトルではなかったようでした。「美しい国へ」が正しいものです。正直、あまり関心が強くないので、間違ってしまいました。
Commented by shin-pukupuku at 2006-08-27 10:14
加藤紘一の実家が右翼関係者によって放火されたという事件は,かなり大きな出来事だと私は思います。明らかな言論弾圧でしょう。真相がよく見えてこないのですが,もう少しマスコミ関係者の地道な取材を期待したいものです。
by yksayyys | 2006-08-26 10:01 | 社会 | Comments(3)