偉人顕彰について

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 偉人顕彰はここ鹿児島の特徴かも知れません。どこの県にもある程度はあると思うのですが、その数と盛り上がり方では異常なものを感じます。私が以前住んでいた南薩地方では「島津忠良」が圧倒的人気でした。県外では無名でしょうが、島津が薩摩・大隅・日向の「三州統一」を成し遂げた時の功労者で、島津の心構えである「いろは歌」の作者となっています。「古の道を聞いても唱えても我が行いにせずば甲斐なし」の文句で有名ですが、以前生誕400百年祭で「大騒ぎ」となったために、私は子ども向けの読み物に「忠良」批判の文章を書きました。内容は「忠良は島津の一向宗弾圧を始めた」というもの。反応は皆無でしたが、地元の市議会議員が市議会で「400年祭に市のお金を使いすぎる」という批判をした時に私の文章を引用してくれました。でも、いまだに人気があります。加治木では「島津義弘」、伊集院では「島津義久」と地方でも島津は大人気です。先日の妙円寺参りで総代を勤めたSさんは西郷隆盛の子孫にあたる陶芸家ですが、初任者研修で右翼ばりの講演をして問題になった人です。窯を訪ねたところ、森前首相の大きな写真が飾ってあり、その「政治姿勢」が露わになっていました。しかし、「島津」と「西郷」を組み合わせるとはいかにも「鹿児島県人」ですね。県内の人は知っていると思いますが「妙円寺参り」は妙円寺にはお参りしません。徳重神社にお参りします。なぜなら、薩摩藩は徹底した廃仏毀釈で妙円寺を破壊してしまったからです。そして、建てたのが徳重神社です。今は、妙円寺が再興されていますが、「妙円寺参り」でお参りする人はいないと思います。ちなみに先ほどの忠良を祀った日新寺も壊されて「竹田神社」となっていますが、やはりお祭りの時は、子ども達が「動員」されます。
 「では、反逆の偉人はいないのか」とのMの質問ですが、いないですよねえ。農民運動の富吉栄二がいますが、一部にしか知られていませんしねえ・・・いつか岡留安則がそうなるかなあ。でも、「鹿児島は好きじゃない」と公言していますし、それもないかな・・・・「改造社の山本実彦」もいますが、「マルエン全集の改造社」というとらえかたよりも「出版界の大物」というとらえかたで「一般的な偉人」扱いとなっています。大隅半島には、開拓の野井倉甚兵衛がいますが、「反逆」というよりは「義民」という感じですね。まあ、そんなところで・・・・
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by yksayyys | 2006-10-28 23:39 | 社会 | Comments(0)

ちょっとすねた感じでこの世を眺めてみると・・・


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