フィールドワーク「震洋と坊津」

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 万世の平和祈念館を出発し、教育会館で昼食をとった後、坊津に向かいました。鑑真の上陸地点あるいは遣唐使の港として有名な町ですが、今回は戦中の「本土防衛前線基地としての坊津」という意味づけで見学させてもらいました。梅崎春生の「幻花」(記念碑があります)という小説にこの地の様子が詳しく描かれていますが、ここは米軍上陸作戦いわゆる「オリンピック作戦」の一拠点吹上浜に隣接する前線として軍の最重要拠点のひとつでした。米軍の空襲が都市を狙ったものであることは周知の事実ですが、この辺鄙な集落が全滅させられるほどの爆撃を受けたのもただただ「軍事拠点」とみなされていたからに他なりません。そして、それを迎え撃つための特攻艇「震洋」の基地がここ坊津にはありました。ごらんの記念碑もあります。鹿児島は宮崎・熊本同様「切れ目なく」海、空の特攻基地があったことで知られており、前任地でもいくらか調べたことがありますが、大戦末期の「特攻作戦」は理念としても技術としても未熟なものが多く、20歳前の予科練の兵隊たちがどのような思いでこの作戦を担っていたかは、島尾敏雄や城山三郎などの本にもいくらか描かれています。今回のフィールドワークによりこの南薩地方が「要塞化」されていることをあらためて知ることができました。天候は「嵐の様相」でしたが、胸には「熱い」ものが残りました。
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by yksayyys | 2007-01-08 09:44 | 社会 | Comments(0)

ちょっとすねた感じでこの世を眺めてみると・・・


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