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アマノジャクはこう考える

組織的抵抗

 戦前の「抵抗」の中で、白バラの祈りに匹敵するような「組織的抵抗」としてあげられるのが、京都の人民戦線グループで雑誌「土曜日」「世界文化」に集まった人達だろうと思います。具体的な人名をあげると、久野収(哲学)、中井正一(美学)、新村猛(フランス文学)、武谷光男(物理学)たちです。ちょうどスペイン内戦に参戦した人民戦線に共鳴し、「ファシズムに対抗するあらゆる勢力の結集」をめざしたこの雑誌は、関西の喫茶店で学生相手に飛ぶように売れたそうである。内容は、映画や芸術を通してゴシップ記事などから間接的に体制批判を行うというものであり、「白バラの祈り」のような戦中の直接的な反戦ビラではなかったものの、両雑誌とも1年から2年で発行停止処分を受けている。久野収によれば「知性の連帯と信仰の連帯と労働の連帯に加えて、コミュニケーションの一連の世界網をつくれば、恐慌や戦争や、そういう30年代にあった問題群はなんとか見通しがつくんじゃないかと」思って作られた雑誌のようである。ちなみに新村猛は広辞苑の編者である。今ある「週刊金曜日」はこの「土曜日」にあやかったものである。そういえば、生前久野収は本多勝一らと編集委員をつとめていた。新しい「反ファシズムの結集」を求めたからであろう。
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Commented by yoitiy2 at 2007-03-07 05:59 x
スペイン内戦についてはピカソも関与していて有名な「ゲルニカ」が生まれフランコに対抗した一人です。ので興味があります。中井正一(美学)
という人はどのようなひとなのですか?
by yksayyys | 2007-03-06 22:43 | 社会 | Comments(1)