アマノジャクはこう考える

スキー&スノーボード2004-2005

平和と和平の間

 やはり休日というのは大切です。「時間においまくられている」日々の間に、どうにか「落ち着いて冷静にものを考えられる」ことができました。
 今朝、新聞をじっくり読みました。私は、朝日の土曜版をいつも楽しみにしています。今日は「夢千代日記」の特集がしてありました。通常の新聞も面白かったですね。三谷幸喜のエッセイをはじめとする文化・芸術欄に目を通す時は「至福の時間」です。そんな中、ボスニアで教育再生に取り組んでいる小松太郎(九大準教授)の「平和は教育が固める」を興味深く読みました。「戦争をなくして平穏を取り戻す」ことを「和平」と言います。「戦争がない状態」を「平和」と言います。したがって、前者を「行動」、後者を「状態」とすることが一般的な理解です。それを指して右派の人達が「戦争がない状態が平和なのであって、それを(戦争のない)国の目標にしたりスローガンにしたりするのはおかしい」という意見を言うことがあります。リベラル側が「平和」を連呼することに対する皮肉として耳にします。話は飛ぶようですが、私は教師になって1年目にはじめて教育研究集会に参加して「平和教育」分科会の議論のなかで次のようなことをレポートしたことがあります。「平和な状態の中には、究極的に戦争につながるような貧困や差別あるいは南北問題のような経済格差がある。そういうものをなくしていくことが平和教育なんだ。」とてもゴーマンにしゃべった記憶があります。その時にプクプクさんのつれあいさんがとても好意的にサポートしてくれたうえで「それは、開発教育のようなものでしょうか。」と質問してきました。全国教研「平和教育」分科会出会者ならではの発言でした。私は、「開発教育」の厳密な意味も知らないくせに「いや、同時代的な平和教育ということだと思います。平和を学ぶことは過去の戦争に目を向けながら、今生きている時代に戦争につながるものに何があるかを考え行動できる人間を育成することです。」みたいなことを言った記憶があります。プクプクさんのつれいあいさんは、県教研でも好意的に紹介してくれてそのまま全国教研に推薦してくれました。「実践報告がほとんどないのに・・」今思い出してもとても恥ずかしい事なのですが、別に気にすることもなく札幌まで出かけました。ただ、札幌に行くまでの数ヶ月の間に大きな事件に巻き込まれてしまい結果的に「実践報告」としても十分な報告になったような気がしました。話を戻しますが、この記事の小松さんも同じような事を言っているような気がしました。昨日まで仲良く暮らしていた旧ユーゴの人々がなぜああも過酷な民族紛争を引きおこしてしまい、凄惨な虐殺まで引きおこしてしまったのか。今でもボスニアの人達は「なぜそうなったのかよくわからない」と答えるそうである。しかし、筆者は火種が十分にあったことを指摘している。そして、教育の大切さを訴える。
 最後にこう述べている。

 教育の成果は、単に「字が読める」「より多くの教育を受けている」といった物差しだけでは判断できない。ちなみに、紛争を起こす世界の政治家の多くはいわゆる「高学歴」である。平和の脆さと危うさとは、表だった武力衝突が無い状況に、平和であるという錯覚を覚えてしまうことにある。平和が単なる戦争の不在を意味するのではなく、不公正や不寛容が無くなった社会と理解されるのであれば、その実現に向けた教育のありかたが模索されるべきである・・・

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by yksayyys | 2007-04-21 16:03 | 社会 | Comments(1)
Commented by ほうしん at 2007-04-21 22:11 x
憲法にうたわれた理想「恒久の平和」は、単に現時点での「平和状態」を指すものではなく、「平和状態」を破ろうとする何物か(ノットイコール「何者」)によって危機にさらされているという認識にこそ思い至るべきではないのでしょうか?カナシイカナ「平和」へ向かう志向性無しに「平和」が守れない現実はありますが。
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