むのたけじ

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 今日の朝日新聞にむのたけじが載っていました。そこにあった写真を見た私の第1声は「まだ生きていたんだ」でした。もう90歳を超えているようですが、まだ元気なようです。はじめてこの人の名前を目にしたのは大学に入学してからで、下宿の隣部屋の友人が持っていた「詞集たいまつ」がきっかけでした。ひとことで言うと「格言集」なのですが、あまりに「強烈」なので著者の経歴を調べたところ、「元朝日新聞記者、戦争責任を感じ敗戦を機に退社。その後地元の秋田県横手市で新聞たいまつを発刊・・・」とありました。「戦争責任を感じ敗戦を機に退社」という文章に心を打たれました。その後、「詞集たいまつ」を3巻そろえ、「たいまつ50年」という著書も購入し、担任をしている時はよく学級通信に「たいまつ」からの格言を引用したものです。
 今朝の朝刊には、戦争前後の新聞社の様子が細かく描かれていました。意外だったのは、時局に便乗した記者はほとんどいなかったということでした。これについては異論もあると思いますが、私は「安心しました。」異議申し立ては出来なくても、「おかしさ」を認識できていたことは「救い」だと思っています。そして、むのの退社の日にむのに向かって「私は家族がいるから退社できない」と言った同僚記者の言葉を重く受けとめました。最後にむのは、自分の生き方について「琉球新報の姿勢を見て反省した」と書いていました。社に残ることにより、書くことにより「戦争責任」を貫くことに感慨を覚えたとのことでした。しかし、それはむのの生き方に何らマイナスの評価をもたらすものではありません。私は、24年間この人に注目してきて良かったと思っています。「新聞の役割は戦争を防ぐこと」そう言い切るすごさに敬服します。
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by yksayyys | 2007-04-29 18:35 | 社会 | Comments(0)