映画「麦の穂をゆらす風」を観る

f0066076_01789.jpg
f0066076_015231.jpg

 借りてきたDVDを観ました。カンヌ映画祭のパルムドール作品です。ハードな内容でした。アイルランドの独立闘争を描いたものですが、対イギリスとの闘争を経て内部紛争に至るまで、「人は殺し合いから免れないのか」というメッセージがあるような気がしました。「義勇兵」と聞くと何か格好良く聞こえるのですが、山野を銃をかかえて歩く様子が私には「連合赤軍」のように見えました。オフィシャルサイトにはこう書かれてありました。「安倍首相の美しい日本という言葉が色あせてしまうそんな映画です。」と・・・・国家とか共同体とかいうことに忠誠を誓うことが外国への憎悪、仲間の内紛・裏切りを生み、そして果てしない「殺戮の連鎖」を生んでしまうということであろう。IRAという言葉はブレア政権前期までよく聞いていた言葉ですが、1920年代からの前史があったことを初めて知りました。私は、国や民族などには背を向けた「コスモポリタン」「デラシネ(根無し草)」で結構だとあらためて思いました。イギリスではこういう映画を「反英映画」というのでしょうか。日本だと日本の植民地支配に抗議する内容だときっと「反日映画」と騒がれると思います。でも、こういう映画にパルムドールを与えた映画界ってやっぱりリベラルな感覚があるんでしょうね。
[PR]
by yksayyys | 2007-07-11 00:12 | 社会 | Comments(0)