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アマノジャクはこう考える

公開授業参観したけれど

 木曜日の午後、同じ鹿児島市内のI中の公開授業を見に行きました。授業者の名前を中社研でも聞いていたことがあったということと授業が「モンゴル襲来」とあって多大の期待を持って出かけました。市内にしか案内は配布されていませんでしたが、私の推薦もあり市外の妻も参加してくれました。が、残念ながら授業は「期待はずれ」もいいとこでした。妻はさらに過激で「歴代ワースト1」とまで言っていました。確かに得るところが何もない授業でした。「教科書に書いてあることを質問して答えてもらう」・・・・これに終始して1時間が終わりました。指導案を見た時から「何これ?」と思いました。妻にそれを伝えたところ妻も「だよね!」と答えました。それでも「本番では!」と期待しましたが、本番はさらにひどいものでした。広がりも深まりもありませんでした。
 授業研究では、遠慮なく言いました。まずは「教材研究で読んだ文献を教えて下さい」と聞きました。何も勉強してないと思ったからです。答えは「蒙古襲来という本を読みました。」でした。私は「同じ題名の本もありますが、網野さんの本ですか?」と聞き返したところ、「読み方はわかりませんが、イトヘンの作者でした。」と答えました。ああ、これは読んでいないな。とすぐにわかりました。次の質問は「この授業であなたがこだわった部分は何か?」でした。ヤマ場がなかったからです。が、答えはトンチンカンなもので記憶にも残っていません。続いて妻が矢を放ちました。史料批判が皆無であることを前提に、授業者の史料分析を問いただしていました。案の定、答えられませんでした。妻はさらに「小学校の授業とどう違うのか」と聞きました。さすがの私でもそこまでは言えないセリフでした。が、言いたいことではありました。歴史学にはまるで不案内な妻にやりこめられたことになります。ああ、情けない。意見交換にうつり私は、さらに遠慮無く言いました。「教科書を流しただけである。」「意思決定をさせるのであればもっと史料提示をして判断材料を与えるべき。」「焦点化した場面がなかった。」・・・・・授業者はだいぶ不機嫌そうであった。私は続けた。「私であれば次の2点にこだわった。ひとつは郷土との関連。博多の石塁には鹿児島の御家人、神社・仏閣も供出させられている。また、3度目の襲来をねらって鹿児島近海に偵察船を出している事実もある。そういう事実が生徒の興味をそそるのではないか。もう1つは、東アジアの関係。日本を攻撃したモンゴル軍の主力は元や高麗である。支配されている元・高麗の軍隊の心情を勘案するような場面もあって良かったのではないか。単元のタイトルに東アジアとあるのは大いに意味があるのである。」その後また妻が何かを言っていたが、内容は忘れた。授業者はプライドがズタズタだったかも知れない。しかし、公開する以上それなりのレベルは要求されるし、今回の授業者は県社の副会長までした人物でもある。やはり何かを感じてほしいと思った。ただし、収穫はあった。それは、以外にも指導主事の指導助言であった。高校の教師であったが、的確な指摘であったと思う。小中高の教科書記述を紹介して、「中学でおしえること」の中身を強調した。暗に「小学校レベル」であることを指摘していたと思う。そして「授業のヤマ場がなかった」ことを具体的に指摘した。教育内容の解説も的確だったように思う。「指導主事にもまともな人がいる」ということを知ったことが収穫であった。これを読んでいる人は「せっかく授業提供したのに厳しすぎる」と思うかも知れない。しかし、授業を見にいく人は何かを求めて「何かを犠牲に」して行くのである。授業者はそれに応えるものを持つべきなのである。妻はその後もブツブツ言っていた。「せっかく・・・・」・・・・・・・おそらく、自分がやった教材研究を顧みてのことだろうと思う。その後夜は中社研の県大会の指導案審議であった。妻から「しっかり審議して。せっかく見に来るんだから。」とのメールをもらったせいもあって、審議ではいろいろ注文をつけた。枝葉末節の議論もあったであろうが、大事なことだと思って言った。「来てもらう(見てもらう」以上はそれなりのものを」・・・・その気構えは大切だと思う。そして、この季節になると出てくる病気を感じた。「研究授業がしたい!!」さあ、どこでやろう!!!!
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Commented by ska37o at 2008-10-24 21:45
 3年間で1回の公開授業をしなければならない。それをクリアーするためだけの公開だったようですね。
 やらされる公開授業は,質が落ちて当たり前。「子どもたちにやる気を起こさせるには…」なんて言っている教師がやる気がないわけですからしかたない。どこまで落ちていくんでしょうか教師の研究に対する意識!
by yksayyys | 2008-10-24 19:24 | 社会 | Comments(1)