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アマノジャクはこう考える

佐伯弘次「モンゴル襲来の衝撃」(吉川弘文館)杉山」正明「モンゴル帝国の興亡」(講談社現代新書)を読む

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 相変わらず下痢が止まりません。食べても食べてもすぐ出ていきます。だから力が入りません。でも、外にでれない分、動けない分ずっと本を読んでいます。最近集中的に読んでいる「モンゴル襲来」関連の本です。熊本から読み始めた佐伯本を昨日読み終わりました。この佐伯さんという人、Um先生の従兄です。九州中世史では有名な川添昭二さんの後継者にあたる人でもあります。これを読んで思い出したことがあります。郷土資料編集委員会の時、私が「時代の入口のところに概説を入れてほしい」と頼みました。するとL中高のN先生もK大学講師のK先生も「概説を書くのは難しい」と言われました。簡単に書くにはある程度「定説」となったものを書く必要があるのでしょうが、まだまだA説、B説入り乱れる状態が続いているのだろうと思います。この本を読んでもそう思いました。例えば、「文永の役」についても「モンゴル勢は最初から威嚇目的で効果をあげたらすぐに引き揚げる予定だった」ことは定説となっているようですが、例の「神風」、台風の件については「当時の気象状況の記録からありえない」という意見から「帰る途中では暴風雨にあっている。その証拠に1万以上の兵が帰還していない。戦闘でそんなに被害は出ていない」などの意見が出ているようです。今回、読んでいる本の中にも「石井進の説は・・・」「村井章介の説は・・・」「川添昭二の説は・・・」風の書き方が非常に多かったと思います。歴史学の本、いや研究に関する本はたいがいそういう書き方になるのは当然なんですけど・・・教材研究として読んでいる私としてはどうしたらいいものやら・・・
 次に読み始めた杉山本は意外にスラスラ読める本でした。外国史の本は人名・地名にてこずって読みにくいイメージがありましたが、あまり写真や絵もない割にはあっというまに読み終わりました。この人の本は書棚にいくつもありました。最近の「モンゴル」関連本はほぼこの人が中心なのではないかと思われます。その手始めにK大の日本史H先生お薦めのこの新書から読んだのですが、壮大な物語を読んでいるようでした。私の授業構想では「世界から東アジア、そして日本、鹿児島と連なる」内容にしたいと思っていますので、この本は使えそうな気がしました。特にモンゴル兵の「残虐」「非道」なイメージについてはだいぶ修正が必要なのではないかと思いました。
 さあ、今日は歴教協の事務局会なのですが、行けるかなあ!!
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by yksayyys | 2008-11-16 05:59 | 読書 | Comments(0)