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アマノジャクはこう考える

愉快、痛快、安藤講演!

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 今日は午後から幕末・維新講座に出かけてきました。会場の県立短大は「篤姫ブーム」もあってか200人ほどの受講者で満杯でした。講師は、昔鹿児島大学にいて「夏休みの友」に郷土物語を執筆していた安藤保先生で数年前に九州大学を退官したとのことでした。タイトルは「偉人はこうしてつくられた」でした。タイトルだけ見ると「薩摩藩の教育制度の中でこのように偉人が輩出された」との話が導き出されそうですが、最後までそうはなりませんでした。そう、期待通りいや期待以上の展開でした。出だしから痛快でした。「人口の比率から言って武士が多いわけですから、人材が輩出されるのは自然」!薩摩は権力を握っているうえに武士人口が多いから別に不思議ではないということ。あとは、「人材輩出」のもとと言われている「郷中教育」の検討に入りました。最初、郷中教育の「掟」と言われるものを紹介したあと、様々な資料から「薩摩藩の武士の実態」が浮き彫りになりました。資料からはずいぶんと「だらしのない、やんちゃでききわけのない」薩摩武士の様子がわかりました。つまり、「困った行状の多い」武士達に対してあれこれ厳しい「掟」があったわけで、決して「掟」を守る実直な武士が多かったわけではないということです。そういえば、今の学校でも「守られない」からこそあれこれ細かい校則が作られます。厳しい「掟」は「だらしなさ」の裏返しだったというわけです。一番笑いがおきたのは「山坂達者」のくだりでした。鹿児島ではおなじみな言葉ですが、とにかく走ったりして体を鍛えるのが「
山坂達者」で教育行政お気に入りの言葉ですが、安藤さんによると「昼間できるだけ疲れさせて、夜に悪いことをさせないようにする」のが目的だったとか。「非行防止」が目的だったんです。部活みたいなもんですかね。圧巻は、最後郷土の偉人を5人ほど紹介したあと、この5人に共通するエピソードが「郷中教育」に染まらなかった、脱皮したことであると自他ともに認めていること。つまり、「鹿児島」という狭い枠から飛び出したからこそ「偉人」になれたということでした。「鹿児島バンザイ」を期待した人達には残念な内容だったでしょうが、私には「愉快、痛快」な話でした。しかも、ひとつひとつを史料で実証していくので楽しくてたまりませんでした。いやあ、アマノジャクにはたまらない講演でした。「溜飲が下がる」とはこういうことを言うのでしょう。さあ、来週は原口泉さん。お父さんは西郷嫌いでしたが、この人は「篤姫」の時代考証担当の有名人。どういう話をするのでしょう。ちなみに聴講者の平均年齢は70歳くらいでした。若い教師たちに来てほしかったなあ!!
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Commented by bonn1979 at 2008-12-08 13:34 x
初めてお邪魔します。
京都(いまは岡山)の「岩清水日記」のブックマークから貴ブログを知りこれまでも何度かお邪魔しています。
鹿児島へ来て2年少しです。
今日の記事を拝読して私自身も納得できるところがたくさんありました。私も当日の平均年齢に近いです。
政治向きのお話の中に家族的なエピソードがあって楽しく読ませていただいています。
Commented by アマノジャク at 2008-12-08 22:12 x
恐縮です!愛国心とか郷土愛とか聞くと特にアマノジャクとなる私です。共感してくれる方が、しかも熟年世代にいることがわかり嬉しく思います。
Commented by 岩清水 at 2008-12-13 11:13 x
安藤先生のお話、とても興味深く読ませていただきました。
教育現場の状況などを知りたくてちょいちょいのぞかせていただいています。これからもよろしくお願いします。
私もデジカメ一眼が気になっていますが、フィルム一眼への投資も
償却できていない状態です。
Commented by アマノジャク at 2008-12-13 12:45 x
私の周辺にもフィルム派が結構います。写真は奥が深そうでこれから楽しみです。
by yksayyys | 2008-12-07 19:51 | 社会 | Comments(4)