松尾講演を聴く

f0066076_20511549.jpg 
今日は、県主催の幕末維新探訪講座の最終回でした。講師は松尾千歳さん。そう、夏のフィールドワークでさんざんお世話になった方で尚古集成館の副館長をされている近世史家です。結論から言うと「新しい発見」というのはほとんどありませんでした。が、これは無理もありません。私は、夏松尾さんに会いに行く前に松尾さんの文章はほとんど読んでいましたし、何度も事前打ち合わせをしてみっちり講義をしてもらっていたからです。強いていえば、その内容を今回は「資料に即して」話してもらったという感じでした。話しぶりは安藤先生と原口先生を足して2で割ったような感じで、「実証的」でありながら「聴衆の関心を呼ぶ」というそんな内容でした。タイトルの付け方がうまいですね。「薩摩藩と幕府の関係は良好だった」とか「幕末の薩摩藩は揺れ動いていたのか」という風に「常識を疑う」問いかけで話を進めていました。
 講演終了間際にけっこう大胆なことを言っていました。ひとつは「西郷や大久保がいなくても薩摩藩は同じことをしていた」!人物が動かしていたのではないということです。鹿児島県民の大半はカチンと来る言葉かも知れませんが、「薩摩の文化水準、技術水準をもってすれば当然」という言い方ですので「薩摩の自尊心」を傷つけることはなかったと思います。あと、最後に「鹿児島の人は西南戦争以来、自分の歴史と文化に自信を喪失してしまった。もっときちんと自分たちの歴史を知るべき。」と言いました。この言葉には「偉人史観で誤魔化されている。」という年来の主張が隠されているような気がしました。淡々とした語り口ながら、言いたいことは言っていたと思います。個人的にもっと突っ込んだ話を聞いてみたいと思いました。今度、郷土資料集を持って訪ねていこうかなと思っています。
[PR]
Commented by かつおくん at 2008-12-23 22:50 x
自分はとてもよい学習になりました。遅れても来たかいがありました。原口さんよりもおもしろかったと思います。授業に生かすか,家庭教育学級の中に活かそうと思います。
Commented by アマノジャク at 2008-12-23 23:21 x
翌日松尾さんからメールをいただきました。本当は第4回目の予定で少し違う話をするつもりだったみたいです。ちゃっかり郷土資料集の協力をお願いしました。快諾でした。
by yksayyys | 2008-12-21 21:05 | 社会 | Comments(2)