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薬攻め

 今日、病院に検査の結果を聞きにいきました。心配だった心臓の方は「左心室肥大はあるものの狭心症、心筋梗塞ではない」と聞き、安心しました。が、採血検査の結果、内臓関係で「ヤバイ」数値がでてしまいました。いわゆる生活習慣病のひとつで、肝臓でなく腎臓でなく糖尿でないやつです。おかげで薬をいっぱいもらいました。30日分ももらったのは初めてです。あと、水を1日2リットル飲むように言われました。妻に伝えるとすぐに「そりゃあ禁酒しないと」と言われました。まあ、禁酒まではしませんが、「休肝日」くらいは作らないといけないのかなあ。嫌だなあ。病院なんて行くんじゃなかったなあ。トホホホ!
 でも明日は娘の運動会に行きます。親子リレーにも出ます。そうそう、医者はもうひとつ言いました。「運動してください」これはできるかな!さあ、何しよう!!!
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by yksayyys | 2007-09-29 23:53 | 育児・家庭 | Comments(2)

大岡昇平と水木しげる

大岡昇平の「戦争」を読んでいると、ここ数年考えていたことがよりはっきりしてくる。「戦争中は決して一億総火の玉ではなく、戦争そのものや戦時体制に対して批判的だったり、冷ややかに見ていた人はかなり大勢いた。」ということである。小学生の頃両親に聞いていた「戦争」とはだいぶ違ってきている。高校の時読んだ「きけわだつみのこえ」でそうかなあとは思っていたが、このごろだいぶ確信を持てるようになってきた。が、それが「救い」でもあるし「残念」でもある。ただ、「絶望」ではないのは事実である。次の文章はこの本からの引用である。

 天皇陛下万歳をいって死ぬのは馬鹿だ、と近衛の上等兵もいう。われわれインテリは大抵そう思って戦場へいくわけですけども、教育次第ではこうして死んでいく兵隊もいたんです。二十の若い兵隊でしたけど・・・

 敵に撃たれ、死ぬ前に「天皇陛下万歳」を三回言って死んだ兵隊のことについてふれた一節である。ここでも何度か引用した大岡が「アメリカ兵を撃てずに捕虜となった」エピソードについても面白い記述があった。大岡が所属した近衛部隊について触れたところである。

 それから戦陣訓というものを教えなかった。軍人は五箇条の軍人勅諭でたくさんなんで、途中で東条がへんな文化人に作らせた戦陣訓なんか、なにも兵隊におしつけることはない、そういう考え方だったんだね。(中略)だから「生きて虜囚の辱めを受けず」なんていうのも教えなかったわけだ。

 なるほど、「生きて虜囚の・・」と教えられず、「天皇陛下万歳で死ぬのは馬鹿だ」と考えていれば捕虜になり生きていく道を選ぶはずと納得がいくものである。
 あと大岡はフィリピン戦線を「凄惨」なだけでなくやや「滑稽」に描いている。意外に「まぬけ」で「のんびり」した情景も随所にある。この描写どっかで見たことあるなあと思ったら水木しげるだった。そう「鬼太郎」の水木しげるである。彼も大岡と同じフィリピンでしかも同じミンドロ島で戦争を経験している。したがって、私の頭の中では文章は大岡だが、背景は水木しげるである。しかも、私はフィリピン旅行の経験があるので、バタンガスなどの地名が出てくると、地図、情景ともにすぐにわかってしまう。文字ばかりの岩波現代文庫だが、私には「彩り鮮やか」な本になって見えてくる。さあ、この本もいよいよ佳境ですので、ちょいと失礼!!
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by yksayyys | 2007-09-29 16:01 | 読書 | Comments(1)

大岡昇平「戦争」(岩波現代文庫)を読む

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 戦争文学の第一人者である大岡昇平がずばり「戦争」を語るこの本、必見だと思います。おそらく「あ、この文章どっかで読んだ。」というものがあると思いますが、読んでいるうちに「戦争を最もリアルにとらえた作家」の全貌がくっきり見えてくるのではないかと思います。
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by yksayyys | 2007-09-28 21:24 | 読書 | Comments(1)

梶山季之「戦後縦断」(岩波現代文庫)を読んで

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水曜日から体調を崩し、今日は休みをもらって病院に行き、X線、心電図、採血などの検査をしました。結構大きな病院でしたので時間がかかりましたので、先日届いたばかりのこの本を待ち時間に読みました。面白かったですね。この梶山さんはいわゆるトップ屋と呼ばれた人です。月刊誌や週刊誌でトップに来る記事を書くフリージャーナリストと言えばいいのでしょうか。とにかく「切り口が勝負」ですので、タイトル、出だしが肝腎なのですが、昭和30年代、40年代前半に大活躍したこの人なかなかの「書き手」だったようです。竹中労にちょっと似た感じもあるかな。内容は「皇太子妃スクープの記」に始まって、穴埋めに書いたという「話題小説皇太子の恋」、続いて国鉄事故とその体質に言及した「かくて鶴見事故は起こる」、売春防止法後の性風俗を描いた「赤線静かに潜行す」など硬軟両様の面白さがぎっしりつまっています。王子争議の「ストライキの果て」も勉強になったし、「蒸発人間」は現代人間論と言えるし、「産業スパイ」はもっと詳しく知りたいと思った。「白い共産村」「ブラジル゛勝ち組゜を操った黒い魔手」「財閥の葬儀委員」などタイトルを見ただけで読みたくなるものばかり。『文藝春秋』に書いたものが多いようですが、きっと左翼との距離の取り方が文春に合っていたのでしょう。肌合いは別にして文春は書き手を育てるのは上手だと思いますね。
 ちなみに検査の結果は「左心室肥大はあるが、狭心症や心筋梗塞はない」とのこと。明日、残りの検査結果を聞きにいきます。そういえばあの病院、待合室にあった週刊誌はすべて「週刊朝日」と「アエラ」でした。鹿児島では珍しい!!
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by yksayyys | 2007-09-28 21:19 | 読書 | Comments(0)

十五夜

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 今日は十五夜、私としては「ふーん」て感じでしたが、娘がえらく張り切っていて夕方からすすきを取りにいき花瓶に活けるなどしていました。妻は組合の全員集会に行っていて夕飯は親子3人で食べましたが、娘はどうしても「だんご」が食べたかったらしく、その旨メールで伝えたところ、帰りに買ってくるということでした。こういう季節の行事、本当は大切にしないといけないのかもしれませんね。写真は、夕方暗くなる前の「十五夜の月」でした。
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by yksayyys | 2007-09-25 19:56 | 育児・家庭 | Comments(0)

我が家のモダンアート

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 今朝起きてみたら奥の和室にごらんのようなチラシの家が出来上がっていました。昨日のヤノベケンジに影響されたのかと思いました。制作者の娘に聞いてみると「水族館」なんだそうです。実は、チラシの裏側にはいっぱい魚やイルカが描いてあります。そう、水槽のトンネルのつもりのようでした。片づけるのは私なので「あーあ」という感じですが、これも「創造力」の成果とあきらめましょう。左は、喜んでこのトンネルをくぐっている息子です。
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by yksayyys | 2007-09-24 14:47 | 育児・家庭 | Comments(1)

ヤノベケンジ展

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 昨日、家族で「ヤノベケンジ展」を見てきました。今日が最終日でしたのでギリギリセーフでした。モダンアートとあって、何とも不思議な世界でしたね。個人的にはこういうのは好きです。10月12日からはこの世界の大物である「日比野克彦展」が始まるようです。これも楽しみですね。
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by yksayyys | 2007-09-24 14:40 | その他 | Comments(1)

歯止め

 数日前、久しぶりに学生時代の友人と電話で話ながら考えたことがあった。「ひとりでも歯止めにはなる」ということである。うちの学校で伝統化していた職場体験学習における自衛隊体験入隊は、間違いなく私ひとりで阻止したようなものである。声高にしかも理詰めで3年間にわたって担当学年を批判したために、おそらく「あいつがうるさいから」という低次元の理由で無くなったのだと思う。自慢する必要はないが、「ひとりでも出来ることはある」と考える。以前ブログで紹介した「国旗掲揚100メートル道路」もあちこちで批判したせいか、今年はその裏組織の回覧板さえ回ってこなかった。周囲の集落は祝日の日の丸掲揚率が上がっているので、きっとうちの集落だけその取り組みがされていないのであろう。きっと陰で「非国民」だの「売国奴」だの言われているのかも知れないが、このセリフは先日の吉川勇一さんの講演によれば「いつもの罵声」だということですから気にするほどのものでもないでしょう。あとひとつの「たたかい」は娘の小学校の校歌の件です。「君に尽くしし忠臣の・・・・」という1940年製のもので、学校当てに文書でかなり厳しく批判しました。が、いまだに「無視」されています。きっと、関係者で対策を練ったうえでのことでしょう。そして、要注意人物としてさらに有名になったことでしょう。でも、私はこれもひとつの「歯止め」にはなると思っている。「あいつがいるから注意しろ」と!自分はそういう役割で社会に貢献しているのだろうと勝手に思っている。楽しくはないが、面白くないこともない。
 時々こうして自分を鼓舞しないとやってられません。はい!!
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by yksayyys | 2007-09-23 23:25 | 社会 | Comments(0)

志太正道「最後の特攻隊員」(高文研)を読む

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 今日、この本を読みました。「最後の特攻隊員」というタイトルからは勇敢な戦記物のイメージも沸くと思いますが、内容はとても面白いと思います。もちろん、ひとつひとつの事実は決定的に「重たい」のですが著者の文章はカラッとしていてユーモアにもあふれていて、下手な小説よりもずっと面白いと思いました。また、著者を取り巻く人達もユニークな人が多いですね。「悲壮感あふれる戦中の若者」というこれまでの固定観念はちょっと脇に置いてもいいような気がしました。新しく知ることもありました。米内、山本とともに「海軍リベラルトリオ」と言われた井上茂美は昭和天皇に嫌われて海軍兵学校の校長になったんですね。海軍における航空機主義から艦船主義への転換点なのでしょう。あと、確認できたことは「海上自衛隊は、海軍からの連続性がきわめて強い」ということ。これは鹿屋の海軍航空基地を見学すれば一目瞭然です。「東郷平八郎」「特攻隊」「自衛隊」とにかく一直線に展示されています。「史料館ではなく教育施設である」と書いてあるのも凄いですけどね。この著者、戦後は自衛隊に行き、最後は日本航空のパイロットで終わりますが、退職後は「平和運動」に打ち込んでいるとのことです。世の中すごい人がいるもんですね。2003年8月の「歴史地理教育」にはこの方への7Pにおよぶインタビューが掲載されているようです。みなさん、この本ぜひ読んでみて下さい。「特攻」というより「ひとりの人間の生き方」として面白いと思います。
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by yksayyys | 2007-09-22 22:07 | 読書 | Comments(0)

松下竜一の思い出

 今朝の朝日新聞土曜版に松下竜一さん夫婦のことが載っていた。私は、この人から何度か手紙をもらいました。教師になりたての年、私は授業の中で原子力発電所に関する授業をしたところ、「偏向教育」だと大騒ぎとなり、使った記事のもとである朝日新聞をはじめ各紙にそのことが書かれたことがあります。その時、この松下さんからハガキが届きました。「粋人」を思わせる文字で、「連帯」の言葉が書かれてありました。私はその人のことを知りませんでした。その後、「草の根通信」というミニコミ誌が送られてくるようになり、「なんかすごい人なんだろうな」と思っていました。そして、その頃プクプクさんのつれあいさん(まだ結婚されていませんでした)から紹介されて購入した「ルイズ その貰いし名は」(講談社文庫)の著者がこの松下竜一であることを知りました。その後は、この人が環境を訴える市民運動家であり、日常を描く「豆腐屋の四季」を書いた作家でもあることを知りました。ひとつ惜しいことをしたと思うのが、私が松下さんに御礼の返事を書かなかったことです。あの「原発」事件の時に100通ほどの激励の手紙が届きましたが、私は早くに「こりゃ返事は無理だ」とほとんどの人に「不義理」を働いてしまいました。「不義理」は私の大きな欠点のひとつですが、かえすがえすも残念です。
 でも、今朝の新聞に出ていた松下さん、やっぱりいい人ですね。「砦に拠る」と「豆腐屋の四季」が同居している人間像に共感を覚えます。あ、そうそう恋愛観にも・・・・
 余談ですが、あの「事件」の時、学校の電話は鳴りっぱなしで郵便物はごったがえすで大変だったようです。校長はお手上げ状態でした。が、この数日後に「日の丸・君が代」問題で再度私を攻撃してきたときは、「権力」というモノの恐ろしさ、執念深さを肌で感じました。23歳の若者を奮い立たせるには十分な体験でした。・・・ああ、でも松下さんみたいに生きたいな!!彼も地域では「変わり者」と言われていたそうです。私もずっと前から・・・・
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by yksayyys | 2007-09-22 08:56 | 社会 | Comments(0)

ちょっとすねた感じでこの世を眺めてみると・・・


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