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アマノジャクはこう考える

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大門正克「高度経済成長と日本社会の変容」(岩波講座「日本歴史」第19巻より)

 岩波講座日本歴史第19巻を読み進めていますが、印象に残ったのがこの論文です。他の論文が通史的整理をしている内容が多い中でこの論文が少し異色でした。企業の広報誌の分析や在日朝鮮人からの視点が日本の高度成長の歪みをよく表しているような気がしました。特に「在日」のところは私が京都在住の頃いろいろ見聞きした内容と重なり興味深いものがありました。

 あたりまえでしょうが、岩波講座日本歴史の中でこの巻ほどすらすら読めるものはないような気がします。おそらくそれは同時代史だからなのでしょう。福永文夫「保守支配体制の構造と展開」はこれまで読んできた新聞の政治欄をまとめたようなものでしたし、道場親信「戦後日本の社会運動」は自分の経験した労働運動のおさらいを聞いているような感じがしました。しかし、それも歴史として扱われる時代が来たということでしょうか。

 岩波講座は「現代」も刊行され始めたようです。買おうかやめようか悩んでいるところです。ぷくぷくさんのブログ記事とか読んでいると欲しくなるんですよね!!
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by yksayyys | 2015-11-24 19:42 | 読書 | Comments(8)

覚悟

 実は、私九州大会前まで「研究部長は辞めよう」と考えていました。家庭の事情、自分のモチベーション・・・いろいろ理由はありますが、「若手に切り替えた方が組織にとってメリットが大きい」とも考えていました。理事会後の懇親会でもチラリと会長、事務局長に伝えたりもしました。
 しかし、大会を終えて考えを変えることにしました。「やはり次の九州大会までは責任をもって務めよう。それが終わったらきっぱりと辞めよう。事務局にも残らずに!」と・・・・
 それを喜ぶ人、喜ばない人は同じくらいずついると思いますが、私はそれが鹿児島県中社研への「恩返し」と考えました。そう考えた日から自分の頭は3年後に向けて動き出しました。研究テーマも仮のものを考えています。すでにテーマの説明文も書き始めています。鹿児島らしい、あまりにも鹿児島らしい、そういう研究に、そういう大会にしたいと思います。そして、それが終わったらスパッと退くつもりです。その時54歳。遅すぎるくらいですけどね!

 それで久しぶりにブログのスキンも変えてみました。
 
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by yksayyys | 2015-11-23 21:45 | 社会 | Comments(0)

政府批判!?

 九州大会の研究協議の中で「政府批判になるのは・・・」と懸念するようなコメントが出ました。最近この手の意見が若手から出ることが多いような気がします。私は「政府批判なんてあたりまえじゃん。社会科なんだから。批判的思考力は社会科の基本!」と心の中でつぶやいていました。そこは佐賀のTさんが応答の中でうまくかわしていたと思います。そんなこと気にする人が増えてきているんでしょうね。
 その点については指導助言者のYさんが婉曲に説明してくれたと思います。「政府が上か主権者である国民が上か、それは自明のことかと思われます。」話の前後の脈絡から容易に結論が見える言い方でした。それと比べると歴史の指導助言者はアウトでした。理論的説得力がなかったことに加えて「指導してやる」という高飛車な姿勢が見え見えでした。違いはどこか。それはおそらく歴史が教育行政の人で公民が大学の研究者だからだろうと思います。もちろん、いつもそうではないでしょうが今回は研究者側に軍配が上がったと思います。というか私はいつも研究者側の指導助言に共感することが多いです。聞く側の資質の問題もあるかもしれません。そういう意味で指導助言者はやっぱり2人いた方がいいような気がします。M崎は一人でした。
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by yksayyys | 2015-11-21 19:26 | 社会 | Comments(3)

懇親会

 研究大会の前日は、いつものように理事会と懇親会でした。私もずいぶんこの場に慣れてきたような気がします。懇親会の1次会は各県の研究部長たちと同席でした。そこでは各県の研究体制の違いを痛感しました。社会科教師全員が加盟しているところは、資金の心配もスタッフの心配もなく組織的に緻密に運営されている気がしました。それからするとうちの県のように任意加盟のところは慢性的な財政難と人手不足に悩まされています。ただし、行政が全面バックアップしているところはそれだけ「縛り」が強く自由度は低い気がしました。というかそういう行政とのつながりの強い人たちが役員になっているようでした。沖縄の女性と隣り合わせになり、たくさんしゃべりましたが沖縄の置かれている厳しさをいろいろ知ることができました。この方研究部長なのに全日程年休で来ているとのことでした。「鹿児島は学テは全国何位ですか?」と聞かれて答えられなかったのですが、沖縄の教職員、児童・生徒はみんな知っているとのことです。47位から20位にアップして安堵しているようでした。うちの県は今のところ管理職だけがピリピリしているようですが・・・ただ、R大学に移ったSさんの評判が良いのを聞いてわが事のように嬉しかったです。 
 2次会は福岡組と合流しました。翌日表彰を受けた元会長から貴重な話をうかがうことができました。「自分で考え、動く校長もいる」ことを痛感しました。最後は、ホテルにもどってうちのN会長の部屋で午前1時まで飲みました。事務局長のTさんはN会長の浪人時代の話が印象に残ったようで、翌日はN会長おすすめの本をネットで探していました。
 いつもながら「飲む」のは楽しいです!
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by yksayyys | 2015-11-21 06:47 | 社会 | Comments(1)

大いなる違和感

 今日は九州中社研M崎大会でした。県庁所在地で開催されることが多いのですが、今回は都城で同市の2つの中学校から生徒をひとつの会場に集めて実施されました。アリーナのフロアを2つに仕切って歴史、公民に分けて授業を行うという異例の会場設置でした。その試みは残念ながらうまくいっているようには思えませんでした。まず、会場が広すぎて生徒の声、教師の声が聞き取りにくかったです。しかも、背中から違う分野の授業の声が聞こえてくるので集中力も途切れてしまう気がしました。メリットは参加者が複数の授業を見ることができることにあったようですが、やはり50分ひとつの授業に集中して参観する方が望ましい気がしました。
 肝腎の授業そのものもうまくいっているようには到底思えませんでした。研究部の提示する緻密な方法論が教室には届いていないようでした。公民はいくらか良かったようでしたが、地理、歴史は「あれ」というものでした。授業研究は歴史に出ましたが、ずっと黙っていました。眠かったのもありますが、あまり「からみどころ」を見つけることができなかったからです。午後の研究発表と研究協議は気分を変えて公民的分野に参加しました。佐賀の盟友Tさんの発表は異色で面白かったです。「討論する公民の授業」というタイトルは実にシンプルでした。そして「さすが」と思わせたのは発表のスタイル。歴教協の大会と全く変わらないスタイルでの報告と率直な受け答えには唸らせるものがありました。このあたりから積極的に意見を述べました。最後の発表者の協議のところではかなり厳しい指摘もしました。ムッとしている人たちがいるのもわかりました。浮きまくった昨年の熊本大会を思い出しましたが、「えーい、構うものか!」と言い尽くしました。そう思わせたのは鹿児島の重鎮Kさんの意見を聞いてからでした。「会に参加したら必ずひとことは意見を言って帰る。」はKさんの口癖でしたが、質疑にとどまらず討議の核になるような問題提起をされるKさんに大いに触発されました。まあ、言い方を変えると私は言いたい放題でした。
 ひとつむかついたのはすぐ後ろの席から聞こえてくる嫌味な発言でした。佐賀のTさんの頃から始まったのですが、どうやらリベラルな発想が嫌いなようで吐き捨てるような言い方でした。「じゃあ、手を挙げて言えよ。」と思いましたがそういう勇気はないようでした。まあ、そんな人に一喜一憂してもしようがないのですが・・・・
 いろんな意味で大いなる違和感を感じた1日でした。が、しっかり肥やしにしたいと思います。
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by yksayyys | 2015-11-20 23:06 | 社会 | Comments(3)

見事な裏技

 昨夜、ぼんやり考え事をしながら洗濯をしたところ大失敗をしてしまいました。子どもの制服のポケットに入れてあったティッシュをそのままに洗ってしまったのです。洗った後がどういう状態かわかりますよね。「しまった」と思った私はすぐにネットでいい方法がないか調べてみました。するとありました。「乾燥機に入れて乾燥させれば良い。できればコインランドリーの大きなやつで。」コインランドリーに行くのは面倒くさかったので自宅の乾燥機に入れてみました。すると、もののみごとにきれいに塵を吹き飛ばしてくれていました。子どもたちの制服があったのでかなり慌てたのですが、これで一安心です。本当に見事な裏技でした。「伊東家の食卓」で紹介された裏技のようです。
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by yksayyys | 2015-11-15 14:37 | 育児・家庭 | Comments(0)

地震

 昨日の朝、今日の朝と地震が続きました。昨日の地震は結構大きな揺れでした。時間もずいぶん長かったと思います。土曜授業で集まった同僚たちの話題もそこから始まりました。みんなあの揺れで目が覚めたようでした。今は地震速報で携帯もけたたましい音がしますのですっかり目がさえてしまったようです。今日の朝は小刻みに揺れました。ネットのニュースで流れてなかったので「あれ、夢か!」と地元放送局のサイトで確認したところやっぱり揺れていました。原発の目の前で2度の地震。やっぱり心配な場所に建設されているんだと確信しました。しかし、きっと推進派は言うでしょう。「ほら、大丈夫じゃないかと!」180度違う角度から見ているのでしょう。

 フランスでは大変なテロが起きたようです。

 実は我が家でも違う意味での「激震」が走りました。私たち夫婦は打ちのめされてしまっています。
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by yksayyys | 2015-11-15 13:33 | 社会 | Comments(0)

たかが小テスト!されど小テスト!

 私は授業の冒頭小テストをしています。オリジナルに作成した20問区切りの問題から毎時間5問ずつ出題しているのですが、最近授業を受け持つ4クラスで一種のブームとなっています。それはあるクラスが初の「全員合格」を成し遂げてからでした。(合格は4点と5点)そのクラスはなかなか合格できない数名をクラスメートが特訓してそのレベルまで引き上げて「全員合格」になりました。するとそれを知った隣のクラスが俄然張り切りだし、1週間後にやはり「全員合格」を成し遂げました。その時の喜びようといったら本当にすごいものでした。「全員合格です。」と言った瞬間に飛び上がって喜び合うのです。ちょうどWOCのロゲ会長が東京オリンピックを発表した時の代表団の騒ぎのようでした。私はその様子を見て思いました。「やはりチームで勝ち取った喜びは個人のそれに遥かに勝る」と!その後、その盛り上がりは「何連覇できるか」に目標が変わり、やる気のなかった他学年にも飛び火し、一番やる気に乏しかったクラスが「全員合格」ならぬ「全員満点」を実現するまでになっています。
 「先生が煽っているのでは」と同僚に言われますが、決してそうではありません。自分たちで盛り上げているのです。この小テストの問題。今は地理をやっていますが問題はAからHまでです。ところが歴史はAからRまであります。この盛り上がりを歴史にも引き継ぐことができるかが私にとっての次の課題といえます。
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by yksayyys | 2015-11-14 16:14 | 社会 | Comments(0)

林博史「サンフランシスコ講和条約と日本の戦後処理」岩波講座第19巻所収

 戦後補償問題をライフワークと考える私にとって貴重な論文を読むことができました。戦後の和解、賠償、補償の枠組みがどのようにできあがったのかを整理してありとてもわかりやすいものでした。これを読むと、あらためて「大戦の後始末」が日米の政治的思惑と冷戦構造のしばりのなかできわめて限定的に急ごしらえになされたことがわかります。そういう歴史的背景がわかればわかるほど私にはどうしても様々な戦後補償問題における「すでに条約にて解決済み」という説明が納得できなくなります。他の研究仲間と「研究における法の扱い、視点」がややずれるのはそれがあるからだと思います。特に在日韓国・朝鮮人と沖縄の戦後処理の部分はあまりにも差別的であると感じます。昭和天皇の沖縄メッセージは沖縄の人や研究者の間ではとても有名なのですが、それ以外の多くの人々に知っておいてもらいたい事実だと言えます。
 あたりまえのことでしょうが、戦後史というのはまさに現代史、現在史であり、すべてが今に直結します。したがって、今の私たちに鋭く突き刺さる内容ばかりと言えます。読みながらついつい気分が昂揚してくるので時々深呼吸しながらこの第19巻を読み進めています。
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by yksayyys | 2015-11-14 16:00 | 読書 | Comments(1)

講演は集成館のMさん

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 九ブロ集会の講演は尚古集成館のMさんでした。このブログではもうおなじみかと思います。私の方でお願いしました。長いつきあいになっています。篤姫のフィールドワークをお願いして以来ですのでもう8年以上は経っているのではないでしょうか。中社研、歴教協だけでなく郷土研究会のFW、立志式でもお世話になりました。今回も興味深い話ばかりでした。会員も一同うなずきながら聞いていました。Mさんのすごいところは、必ず3割くらい新しい話が入っているところです。私、Mさんの話は結構いろんなところで聞いているのですが、7割が確認、3割が新規という割合は知識の定着、興味・関心を高めるのにちょうどいい割合ではないかと思います。それだけ毎回話す内容に手を加えることができるのはやはり「研究」の成果なんだろうと思います。フロアには宮崎2名、福岡1名、佐賀1名、東京1名と県外の方々もいましたが一同「目からうろこ」状態だったようです。
 
 写真は鹿児島の切り込み隊長ことKさんが質問をしているところです。この身振り手振りが小学校教師らしくダイナミックだと思いませんか。見習わないと・・・
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by yksayyys | 2015-11-08 22:04 | 社会 | Comments(0)

ちょっとすねた感じでこの世を眺めてみると・・・