小澤征爾

 全国的な大雪は鹿児島も無縁ではありませんでした。私の通勤経路は通行止めとチェーン規制となり、朝は大回りをして職場に向かいました。いつもの通勤時間の3倍以上かかりました。しかし、何とか1時間目の授業には間に合いました。 
 その通勤時間に車中のテレビでかねては見ることのできないテレビ番組を見ることができました。朝のNHKニュースも連ドラもじっくり見ることができました。一番印象に残ったのはNHKのあさイチでした。あの小澤征爾が出演していたからです。ゲッソリした風貌でした。明らかに闘病中でした。あの痩せ方はガンとの闘病だろうと思いました。食事をほとんど受け付けない時期があったということですからかなり病状は進行しているようでした。NHKはあえてその小澤をゲストとして呼んだのだろうと思います。ただ、インタビューへの受け答えは相変わらず見事でした。真剣にかつユーモアを交え、時に感情をふまえ、私はこの人からはいつも、音楽よりも、「語り」に感動しています。
 通勤後、音楽の先生にその番組の事を伝えました。音楽仲間では「今のうちにぜひ小澤の指揮を見ておきたい」という人が多いのだそうです。が、当然チケットが手に入らないとのことでした。「指揮者って何をする人なの?」と素朴な質問をしました。すると、「指揮です。すぐれた指揮者がタクトをふると全然演奏が違います。」とのことでした。小澤は時折、指揮をやめて胸に手をあてて演奏を聴いていることがあります。でも、それはそれで指揮なんだということでした。
 80歳ということですが、おそらくそんなに長くは生きられないのではないでしょうか。コンサートホールで指揮を見ることはありませんでしたが、テレビや書物からはじゅうぶんその生き様が伝わってきたような気がします。傑出した音楽家なのだと思います。ひとりの人間としても十分魅力的だったのではないでしょうか。もちろん、長寿を願ってやみませんが・・・・

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by yksayyys | 2018-01-12 20:17 | 社会 | Comments(0)