教育対話集会に感動

 今日、組合の地区協主催による教育対話集会がありました。「色覚についての正しい認識~色のバリアフリー~」という演題で眼科医の高柳泰代さんが講演をされました。参加する前は「専門的すぎて教育対話集会にはふさわしくないのでは」と思っていました。しかし、その心配は杞憂に終わりました。1から10まですべて「目から鱗」で衝撃的な内容でした。これまで、自分を含めて世の中がいかに「色覚異常」という言葉に洗脳されていたかを思い知らされました。かつては大学の過半数は「成績の如何にかかわらず、色覚異常の生徒は不合格とする」としていたとのことです。また、警察官、教師をはじめとする数多くの職業が「色覚異常」の志望者を不合格にしていたということも知りました。しかし、それは現実にそぐわない「思い込み」による判断だったということです。それをひとつひとつ改善させていったのがこの高柳さんでした。科学的なデータをもとに、大学や官庁に地道に直接働きかけて「変えさせていった」ということでした。笑ったのは警察の対応でした。「どうして色覚が警察官の資格にとって重要なのか」と聞いたところ、警察庁の実質トップの官房長は「泥棒が逃げた時に服装の色がわからないと困るから」と答えたそうです。高柳さんは直接訪問してその誤解を解いて改善させたとのことでした。
 講演終了後、10分しかないのに私は質問をしました。お礼を述べた後に質問をしました。「色のバリアフリーという言葉がありますが、学校現場にとっての色のバリアフリーとはどういうことか。具体的に教えて下さい。」自分にとっては核心的な質問でした。高柳さんは答えました。「黒板のチョークの色は白と黄色だけにすること。それ以外に何もする必要はありません。」そのことについて以前中社研の集まりで話題になった事がありました。会長のNさんもその2色しか使わないと言っていました。カラフルな板書が「綺麗でいい」と思っていた時期があるだけに新鮮な気持ちで聞いたものでしたが、今回あらためて具体的に教えられた気がしました。
 集会終了後に高柳さんはわざわざ私のところまで来て「ありがとうございました。」と言われました。私の方が言わないといけないのにと思いながら「ありがとうございました。」と答えました。
 科学的データをもとに現実を変えていく。実に素晴らしい人だと思いました。

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by yksayyys | 2018-01-14 19:23 | 社会 | Comments(0)