2018年 03月 17日 ( 1 )

 昨日、金曜日の4時間目に「3,11の授業」をしました。対象は1年生51名。1年部の職員も参観してくれました。「3,11の授業」は2012年以来ずっとやってきましたが、今年はこれまでとはかなり違う前提がありました。対象の生徒が「ほとんど記憶がない」ということです。中学校1年生ということは現在13歳。東日本大震災は2011年ですから7年前ということになると生徒たちは6歳。幼稚園、保育園の頃ということになります。私の人生の中でも「記憶があいまい」な時期と言えます。 
 そういう事情から、昨年までの「流れ」をだいぶ修正しました。授業冒頭の「事実確認」を丁寧にしました。そして、事実確認の後、津波の映像を2つ見せました。生徒は身動きひとつせずじっと見入っていました。おそらくはじめて見たのだろうと思います。その後、阪神・淡路大震災、関東大震災について触れました。続けて3年前にぷくぷくさんに案内された時の被災地の写真を使いながら「被災」と「復興」の様子を話しました。陸前高田の小学校と石巻の大川小学校の映像を見せながら「避難」「訓練」「命」という話をしました。
 最後は、文芸春秋の出した作文集「つなみ」の5年後版の中から女川の青年の作文を読みました。「これを読んだら50分終わるな」と思いながら「いいや」と開き直り読み終わりました。その時点で学年部の職員から耳打ちがありました。「感想を書く時間は確保しますから、最後まで先生の思いを伝えてください」ありがたい配慮でした。私は、最後に「避難先でいじめにあった」という子どもたちの事実についてもふれました。「自分のこととしてどれだけ考えることができるか」という投げかけをして終わりました。
 けっこうなエネルギーを費やしました。「そんな大げさな」と思うかもしれませんが、こういう授業を終えた後はぐったりしてしまいます。授業準備にかけるエネルギーと言うよりは、「被災者への思い」からだろうと思います。「こんなことしかできなかった」という事ですが、それでも私にとっては「重たい」ことなのです。でも、今年も「逃げなくて良かった」と思っています。生徒の感想は十分重たいものでした。
 あたりまえですが、「続ける」ことが重要だと思います。

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