カテゴリ:映画( 95 )

 是枝監督の「万引き家族」がカンヌ映画祭でパルムドールを受賞しました。普通はグランプリが最高なのですが、カンヌ映画祭はグランプリがあってさらにその上にパルムドールがあります。つまり最優秀作品に選ばれたということです。衣笠、黒澤、今村という巨匠に続く快挙です。日本映画好きの私にとっても嬉しいです。先人たちが作り上げた繊細で美しい日本映画には心打たれます。それはアニメであってもCG作品であっても共通していると思います。ハリウッドのアクションもの、SFものになじめずインドあたりの新興国のものにはついていけない私はやっぱり「日本人」なのでしょう。細かく言うと、黒澤明より今村昌平とかの方が好きでした。もっと言うと山田洋次が好きですね。当たり外れはもちろんありますが・・・国際映画祭でくり返し受賞しているということは、やはり日本映画の水準が高いということでしょうか。
 悪いニュースばかりじゃないですね!

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 高畑勲が亡くなりました。言わずと知れた宮崎駿と並ぶ日本アニメ界の巨匠でした。いろいろな作品がありますが、私にとっては「火垂るの墓」が衝撃的でした。野坂昭如原作が映画化されたものでした。何が衝撃かというと「戦争の不条理」さでした。戦争が幼い兄妹を「これでもか、これでもか」と追い込んでいく。最後まで「救われることはない」。そういう映画でした。きっとそれが戦争の現実なのです。あらゆる災害に備える損害保険も、戦争だけは扱っていません。最大の人権侵害なのに最大ゆえに救済が不可能なのです。
 「火垂るの墓」で最も印象に残っているセリフは妹節子の「ロロップ、ロロップ」とサクマのドロップを欲しがるシーンでした。亡くなる前にも欲しがっていました。戦争中、自分の事で精一杯で戦時中の体制に組み込まれていった大勢の人々はこの兄妹を助けることはありませんでした。昨日のニュースの中に、戦争と平和について講演する高畑勲の姿がありました。こう言っていました。「私は日本が好きです。和を以て貴しとなす。みんなで一致団結する良さを知っています。しかし、それがマイナスとなる時もあります。欧米のように、自立した個人が周囲に影響されず自分自身で判断を下す事が重要だと思います。」この言葉に私は「戦後民主主義」というものを感じました。「個人の自立なくして民主主義など機能しない」!戦争を経験した久野収や丸山真男、鶴見俊輔らがくり返し強調していた事が高畑勲の思想・作品に注入されていたことがわかったようで嬉しく思いました。宮崎駿作品にも同様のものを感じます。だからこそ、世界に広がるのだろと思います。「日本の良心」がまたひとつ消えたような感覚です。

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 今日は堂々と映画を観て良い1日「映画の日」でしたのでこの映画を観てきました。スピルバーグ監督の話題作です。メリル・ストリープとトム・ハンクスが主演です。テーマは「権力とメディアの関係」だと思います。間違いなく、トランプ大統領へのあてつけ映画です。そういえば、メリル・ストリープは直接トランプ大統領に抗議していましたね。ワシントンポストとニューヨークタイムズの両有力紙が、ベトナム戦争に関する最高機密文書を暴露します。そして、権力とそれを忖度する人々の攻撃が始まります。どこかの国の問題にも通じるものがあります。あと、そこまで深読みしなくてもいいのかもしれませんが、映画全体に「民主党びいき、共和党嫌い」の色を感じました。
 ハリウッド主流の映画だと思いました。

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DVDで観ました。女性参政権を扱った映画です。NHKスペシャル「映像の20世紀」の中にダービーの時にイギリス国王の持ち馬にわざとぶつかり命を落とした女性参政権運動の活動家が登場します。ナレーションはこの活動家たちの運動を「過激な」と表現します。この映画はそのダービーの場面までの女性達の動きを描いています。主人公は、イギリスの女性労働者です。洗濯・クリーニングを仕事にしていますが、過酷な労働は女性達を経済的にも肉体的にも苦しめます。しかし、女性の権利に目覚めた彼女はいろいろなものを犠牲にしながらも運動にすべてを捧げていきます。特に我が子と別れる場面はつらいものがあります。過激に流れる運動ですが、彼女たちの「正しさ」を証明するために大きな役割を果たしているのが運動の中心であるパンクハースト女史です。世界史に無知な私でもこの人の名前は聞いたことがあります。映画ではメリル・ストリープが演じていました。彼女はトランプ大統領とも喧嘩していましたが映画の中でも「筋金入り」の闘士でした。映画の最後に「女性の参政権」が認められた年度が紹介されました。最近のものは「サウジアラビア 2015年」というものでした。はたして、女性の人権は向上しているのかどうか?ちなみにその年度に日本という国は登場しません。


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 先週、仕事が終わってから観にいきました。久しぶりの芝居見物でした。ラインはライン川の事です。反ナチ闘争を描いたものです。新劇なのでそういう内容を予想はしていました。若い頃はそういう内容を真っ正面から受けとめて観ていましたが、最近は「面白みに欠ける」と思うようになりました。そういうイデオロギー色の強いものほど、面白く作らないと見る方は「押しつけられている」感が強くなってしまうのです。でも、こういう海外モノは簡単に原作・脚本をいじるわけにはいかないので難しいんでしょうね。あと、そういうものを期待して観る人も多いでしょうから・・・・
 次回の演目は結構面白そうでした。けど何だったか忘れました(笑)!!

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 先週借りてきたDVDで観ました。闘竜灘さんの文章にも紹介されていましたので楽しみにしていました。冒頭の教室の様子では昨年度に苦しんだあるクラスの状況を思い浮かべました。51歳で経験した「授業崩壊」は私にとってトラウマとなっているようです。「奇跡の教室」の担任はそのようなクラスの生徒たちと「ナチスの強制収容所とこどもたち」を調べてコンクールに出ようと提案をします。さまざまな人種・民族・宗教の入り交じるクラスの生徒たちに「あなたたちだからやれる」と励まします。さまざまな葛藤の中で生徒達は動き出します。生存者の証言を聞く頃にはクラスは一丸となります。そして、コンクールで優勝します。
 この担任の先生の姿勢に共感しました。教師経験年数は私より少ないようでしたが、50代の女性教師ではないかと思われました。「現実を見すえる」「歴史に学ぶ」この2つは私がこれまで追いかけてきたテーマとピタリ重なります。この女性教師は「地理」と「歴史」そして「美術史」を選択教科として教えています。つまり日本でいうところの「社会科」教師です。こういう実践をめざしたいと思います。

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 DVDを借りてきて観ました。映画館で観る予定でしたが、あっという間に終わってしまいました。が、日本アカデミー賞をはじめとして映画の評価は高かったように思います。理由は何と言っても宮沢りえの演技でしょう。ずいぶん昔の「激やせ」以来の痩せ方を気にしていたのですが、おそらくこの映画のためだったのでしょう。末期ガンの患者の姿をリアルに表現していたと思います。ただ、映画は「悲しみ」に満ちていたわけではありません。宮沢りえ演じる双葉さんの「力強さ」「たくましさ」と周囲の人間たちの「温かさ」を十分に感じさせるものでした。佳作だったのではないでしょうか。
 今日、生徒の保護者(父親)が急死しました。本当の突然死だったようです。先月もある生徒の保護者(父親)が突然亡くなりました。否応なく「自分にもそういう時が来るのだろうか」「その時は・・・・」などと考えてしまいます。

次は「奇跡の教室」を観る予定です。

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 基礎講座が終わったあと駅ビルの居酒屋で軽く飲んで(生ビールと日本酒1杯)からタイトルの映画を観てきました。他にもいくつか観たいのがあったのですが、先日妻が試写会の抽選にあたって観にいき「良かったよ」というのでこれにしました。 
 いわゆるブラック企業で精神的に追い込まれていく会社員の話です。笑うに笑えない話だと思いました。ただ、後半の話の流れには少し違和感がありました。何もバヌアツまで行かなくてのいいのに・・・・日本のどこかで明るく働いて欲しい気がしました。
 差別が嫌でアメリカに旅立つ「破戒」の丑松を思い出させるようでちょっと・・・・・

 帰りの列車の中でグッタリしている皆さんを見ていろいろな事を考えてしまいました。そういえば、最近妻も「辞めたい」と言う時があります。いろいろと結構きつそうです。みんな大変なんですよね!

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 息子が連休中ずっと「カツオ的悪事」を働いたせいで息子は今日「自宅軟禁」となりました。娘は友人と遊びに、妻は以前勤めた学校の仲間との飲み会でいなかったために午後からは私と二人きりになりました。ということで、少しは反省しているはずの夕方を見計らって録画した映画「グラディエーター」を観ました。ローマ帝国を舞台にした「ベン・ハー」と「スパルタカス」を足して2で割ったような内容の映画でした。2000年のアカデミー賞5部門受賞とあってハリウッド好みの「勧善懲悪」ものでした。前半は、理不尽な殺戮に目を覆う場面もありましたが、後半は「約束された復讐劇」とあって安心して観ることができました。息子もそこそこ楽しめたのではないかと思います。夜は「アニー」を録画予定です。

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 日曜日の午後から家族で映画「美女と野獣」を観に行きました。ゴールデンウィークは私以外は「部活三昧」で私は「執筆活動」となる予定のため「みんなの休みが重なるのは今日くらいかもしれない」という理由で出かけました。映画館のあるTOHOシネマズ与次郎は、近くに大きなショッピングモールが併設されたためにすごい人混みでした。
 映画はまあまあ面白かったですよ。ミュージカルアニメなので歌を聴くだけでも結構満足できました。あとでわかったことですが、吹き替えで歌っていたのは岩崎宏美でした。上手いはずです。ストーリーもわかりやすいものでした。キャッツとかもそうですが、欧米のミュージカルにはキリスト教の世界観が反映されているような気がします。特に「救済」という思想・観念が色濃くあるような気がしました。家族みんなが楽しめたと思います。個人的には吹き替えでなく字幕で観たかったです。さあ、ゴールデンウィークは「執筆」頑張るぞ!!!!

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